中国メディア・東方網は22日、韓国政府の機関が韓国五輪委員会の解散を提起したとする、韓国メディアの報道を伝えた。

 記事は、韓国・聯合ニュースの報道として、韓国のスポーツ改革委員会が「スキャンダルを頻発させているうえに、金メダル至上主義ばかりを掲げ、社会スポーツやレジャースポーツに対して何の貢献もしていない」ことを理由に、韓国五輪委員会の解散を提起したと紹介した。


 そして、近年で同五輪委員会では汚職などのスキャンダルがますます増えているほか、各競技の管理も不十分であり、特に、最近スピードスケートショートトラック選手に関する不祥事が相次いでいると説明。さらに、韓国政府のスポーツ部に対し、金メダル獲得を国家の要求と称するよう圧力をかけたともしている。

 そのうえで、スポーツ改革委員会が「五輪委員会を解散しなければ、腐敗したスポーツ体系を徹底的に改革することはできない」、「わが国はエリートスポーツとレジャースポーツのバランスの取れた発展を追求すべきだ」との見解を示し、五輪委員会を一度解散して韓国の健全なスポーツ振興に資する組織体系づくりを進めることを提案したことを伝えた。

 記事はまた、韓国ではこれまでにも2005年と08年にそれぞれ五輪委員会の解散が提起されたが、最終的には強い反対に遭い実現しなかったと紹介している。

 韓国政府が日本に対して強硬な姿勢を見せる背景の1つには、国内の社会や経済に対して国民の不満が鬱積していることもある。そして、不祥事続きのスポーツ界に対しても国民の不満は高まっているようだ。
日本との関係が悪化する中での東京五輪に向けた準備、対応を含め、韓国のスポーツ当局や五輪委員会は厳しい状況に立たされていると言えそうだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)


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