中国は世界最大の自動車市場だが、「中古車」の市場はまだ未成熟であり、発展途上の段階にある。それゆえ中古車市場では事故歴を隠蔽したり、走行距離をごまかしたり、消費者に少しでも車を高く売りつけようとする業者も少なくないようだ。
中国メディアの今日頭条は17日、日本の中古車市場について紹介する記事を掲載し、日本と中国の中古車市場の違いを考察した。

 記事は、日本の中古車市場を視察した中国人の見解として、日中の中古車市場には「様々な違い」があると紹介し、その1つが価格だと指摘。中国で人気のある日系車が「日本では非常に安価で売られていた」ことに驚いたようだが、日本の中古車市場を視察したことで「中国の中古車価格には歪みがある」ことに気づいたという。中古車市場でも一部のブランドだけが異常に値上がりしたり、「高額であってこそ高級車」と言わんばかりに、価格の安い高級車が全く売れなかったりと、市場には歪みがあると強調した。

 さらに、中国の中古車市場は消費者が安心して買うことのできる環境がまだ整っておらず、品質面で不安が残るのが現状だと指摘。特に、中古車市場では偽ナンバープレートまで手配する業者も存在するほどで、「我が国の中古車市場はまだまだ健全ではない」と強調した。


 一方、中古車市場が成熟している日本では業者同士の「良性の競争」によって消費者は安心して車を買える環境が構築されていると指摘。消費者が中古車を購入した後に問題が発覚すれば、販売した業者にとっては信用問題になる環境があるとし、だからこそ日本の販売業者は品質に応じた適正な価格で販売しているのだと指摘した。

 中国の中古車市場では売れない車が大量に放置されているという指摘もあり、確かに市場には大きな歪みがあると言えるだろう。記事には中国人ネットユーザーから様々なコメントが寄せられており、「中国の中古車市場に最も欠けているのは商売上の誠意だ」という声も見られた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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