◇春季高校野球静岡県大会▽3回戦 静岡6―5加藤学園(延長12回タイブレーク)(25日・しずてつスタジアム草薙)

 3回戦が行われ、ベスト8が出そろった。静岡が延長12回タイブレークの末、加藤学園を6―5で下し、2年ぶり8強入りを決めた。

12回1死満塁で中犠飛による勝ち越し点を挙げた静高2番手の右腕・鈴木琥大郎(2年)がその裏、無死満塁のピンチを切り抜け、3時間34分の激戦を制した。聖隷クリストファーは静岡商に7回コールドで快勝。準々決勝は26日に行われる。

 静高の鈴木琥がマウンドで吠えた。最後の打者をスライダーで三振に抑えて平野光星捕手(2年)と歓喜のハイタッチ。「最後は一番得意な球でいこうと思った」。214分に及ぶ死闘を制した。

 5回途中にエース・鈴木颯真(3年)からマウンドを譲り受けた。追加点が入らない苦しい展開の中、粘り強く投げた。9回、タイブレークに突入した10回と2度追いつかれたものの、相手を前には出さなかった。「辛抱して投げられた」と、胸を張った。

 冷静だった。

延長12回無死満塁から1死を奪い、なお続くサヨナラのピンチ。打者の初球でスクイズの動きを察知し、とっさに外した。「三塁走者の動きで分かった。スライダーだったけど、あえて低めに投げた」。同級生バッテリーの平野を信頼してワンバウンド気味の球を投じて相手の作戦を阻止。絶体絶命の危機を脱して、2年前の春の県決勝で敗れた加藤学園にリベンジした。

 昨夏は1年生ながらマウンドを経験。新チームでは、鈴木颯と二枚看板で期待されたが、昨秋は右肩を痛めて公式戦の出番はなかった。今春は県予選から本格復帰し、この日は苦しい場面でチームを救った。

 打撃にも自信を持っている。打っては12回に決勝中犠飛を放ち、投打で8強入りの立役者となった。「中学の時は打つのも得意だった。

今は投手中心だけど、二刀流もやりたい」と、目を輝かせる。頼もしい2年生が攻守で名門を支える。

編集部おすすめ