◆米大リーグ ロッキーズ4―2ダイヤモンドバックス(16日、米コロラド州デンバー=クアーズフィールド)

 ロッキーズ・菅野智之投手(36)が16日(日本時間17日)、本拠地・Dバックス戦に先発し、5回7安打2失点の粘投で3登板ぶりの白星となる4勝目をマークし、日米通算150勝を挙げた。試合開始直前に吐き気や下痢などの症状に見舞われ、先発回避の可能性もあった中で、気合の88球だった。

巨人で136勝、メジャーで14勝。古巣への感謝の思いも口にした。

 踏ん張った。菅野は万全ではなくとも、先発の役割を果たした。5回で7安打を浴び、3四死球。毎回走者を背負っての投球だったが2失点でまとめ「よくはなかったですけど、(2、5回を)最少失点で切り抜けられたのはよかったとは思う。根気強く投げられたかなと思う」。試合後にナインから節目の勝利を祝われ笑顔も見せた。

 思わぬアクシデントも乗り越えた。「試合の始まる1時間前くらい。食事をして30分くらいしたら急に気持ち悪くなってきて…」。マウンドに向かう直前に起こった異変。

「ちょっと吐き気と下痢が。食あたりだと思うんですけど。急に気持ち悪くなってしまった」。チームも大慌てで、本職が救援の投手を先発でオープナーとして起用し、菅野の体調回復の時間を稼いで待つプランも浮上するほど、ギリギリの状態だった。

 それでも薬を服用して回復を待ち、先発登板を決意。「腹をくくって投げると決めた以上は、しっかり投げようと決めました」。5回は1死から連続二塁打で1点差に迫られ、なおも1死二塁で3番ペルドモを中飛、4番アレナドを一ゴロに仕留めピンチを脱出。影響はあったはずだが、試合後の取材では体調面に関する質問は途中で打ち切った。気合みなぎる88球だった。

 どんな状況でも言い訳にしない。今季は本拠地が標高1600メートルの高地という投手にとって難しい環境。4月には気温1・6度という極寒の中での登板となったが「言い訳にしたくない」と言い切った。

逆境でもベストを尽くし、プロ14年目で節目の勝利にたどり着いた。

 東海大を経て、13年4月に巨人で初勝利。大卒投手で日米通算150勝に到達したのは、黒田、和田に続いて3人目。大きな節目の白星だが、「通過点」と強調する。「次の151勝目を目指して、またあしたから頑張りたい」と誓った菅野。強い決意と覚悟を持って、確かな一歩を刻み続けていく。

 ロッキーズ・シェーファー監督「トモは今日、持てる力のすべてを出し尽くした。試合前に体調不良と闘っていたので、出場できるかどうかも分からなかったが、勝利のために5回を力投してくれた。彼は自分がすべきことに、持てるすべてをささげてくれた」

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