◆JERAセ・リーグ 阪神4―2中日(19日・倉敷)

 阪神のドラフト1位・立石正広内野手(22)が初打席の初球を安打する鮮烈デビューを飾った。立石の創価大時代のコーチで元巨人の高口隆行氏(42)が教え子に祝福メッセージを寄せた。

 立石、プロ初安打おめでとう。ここまで複数回のけがもあったと思いますが、周りの方々に支えてもらって、こういう舞台を用意してもらったんだと思います。初打席は感謝の気持ちを持って打っていたのではないでしょうか。いいスタートが切れてよかったです。

 立石が大学2年生で初めて出会った時から、走攻守三拍子そろったスケールの大きい選手だなと感じました。最初の頃はがむしゃらにバットを振っていたかなと思います。2年生でいきなりリーグ3冠を獲得したけれど、3年春は全然ダメだったんです。その時に「振りすぎじゃない?」と伝えました。力があるんだから、インパクトの瞬間だけ力を入れたらいい。そのやり方にしたら「振らなくてもあれだけ飛ぶっていうことが分かりました」と言ってくれて。それはアドバイスしてよかった部分です。

 本人には一回も叱ったことはないです。

本当に素直だし、純粋な子。文句のつけようがないです。印象的だったのは、右足首のじん帯を損傷した4年秋のオープン戦の直後。かなりショックを受けていたんですけど、松葉づえ姿で毎日グラウンドに来るんですよ。「寮にいてもいいよ」と声をかけたのですが、「いや、ちゃんと来ます」って。自分も悔しいんだけどキャプテンだし、チームのことも気になるし。彼の人間性ですよね。

 プロで活躍して変わってしまう子もいると思うんですけど、ずっと立石のままでいてほしいです。けがだけは十分気をつけて、チームの勝利に貢献できる選手になってほしいと思います。

 ◆高口 隆行(たかぐち・たかゆき)1983年8月23日、東京都生まれ。42歳。創価高では2年春に甲子園出場。

創価大から05年大学・社会人ドラフト6巡目で日本ハム入団。10年オフに交換トレードでロッテに入団。12年1月にロッテにFA移籍した大村(サブロー)の人的補償で巨人入り。13年限りで現役引退。プロ通算214試合に出場し、打率1割7分7厘、2本塁打、19打点。オリックス、独立リーグなどでコーチを歴任。現役時代は180センチ、83キロ。

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