◆日本生命セ・パ交流戦 2026 巨人3―8ソフトバンク(26日・東京ドーム)

 悠々と二塁ベースに到達した大城が、自軍ベンチに向かって両手を掲げた。1―8の8回無死一塁。

外角低めの146キロ直球をすくい上げた打球はグングン伸び、中堅フェンスを直撃した。交流戦初戦で「対戦数が少ない投手ですので、積極的に行こうと思いました」と今季3度目の猛打賞。規定打席には届いていないものの、打率は3割5分9厘まで上昇した。

 劣勢の中で気を吐いた。0―0の2回無死で外角133キロフォークを流し打ち、左翼線への二塁打で出場6試合連続安打。6点を追う6回無死一塁も低めに沈む変化球を中前にはじき返した。

 「打てる捕手」復活の一因は大胆なスタイルチェンジにある。自己最少の出場56試合で打率1割8分7厘、3本塁打と不完全燃焼の昨季を踏まえ「しっくりくるものを探そうと、色々試しました」とオフの自主トレから新打法に挑戦。打席の立ち位置は昨年に比べて約半足分ベースよりに変更し、肩付近だったグリップの位置も胸の前に下げた。より外角球に対応しやすい新フォームが完成した。この日の3安打は全てアウトコースを捉えたものだ。

 阿部前監督の辞任を受け、チームは試合前に首脳陣を交えた緊急ミーティングを実施。

温厚な性格で投手、野手を問わず厚い信頼を寄せられる前選手会長は「橋上さんや岸田キャプテンが言ったとおりに一日一日、目の前の試合を戦っていきたい」と前を向いた。(内田 拓希)

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