大相撲で昨年5月に現役を引退した元小結・北勝富士の大山親方の引退相撲が30日、東京・両国国技館で行われた。断髪式では歌手の松山千春、参院議員の鈴木宗男ら約300人がはさみを入れ、師匠の八角親方(元横綱・北勝海)の止めばさみでまげに別れを告げ「ふわっとしている。

一つの節目が終わった」と感慨に浸った。

 5歳の長男・春仁くんとはおそろいの化粧まわしでの土俵入り。引退後に落ちていた体重を増やして臨んだ最後の一番では学生時代からのライバルだった御嶽海を送り出し、「ちょっとは相撲になったかな。僕も久々に頭をつけた」としみじみ。グッズや弁当も趣向を凝らして準備してきただけに「何より準備が大変だったので安堵が強い。お客さんに楽しんでもらえるようにと計画してきて、いろんな人が協力してくれて感謝しかない。お客さんを見た時に頑張って良かったなと思った」とかみしめた。

 埼玉・所沢市出身で埼玉栄高で高校横綱、日体大で学生横綱に輝き、2015年春場所で初土俵。敢闘賞1度、技能賞2度、金星7個を獲得した。引退後は八角部屋付きで後進の指導にあたっている。親方として「強さというのは一生懸命やっていれば、ある程度は強くなる。そうではなくて、まずは挨拶、返事をちゃんと指導して、恥ずかしくない人間として頑張らせられるような力士を育てたい」と抱負を述べた。

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