巨人の中山礼都外野手が先制犠飛に走者一掃の3点三塁打を放つなど、復活の兆しを見せた。スポーツ報知評論家の高橋由伸氏はその変化を感じ、打撃内容を分析した。

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 今季は期待通りの活躍ができていない中山だったが、5回の打席は良かった。1点が絶対に欲しい場面。本人の中ではヒットを狙っていたと思うが、打ち損じても犠牲フライになる球をきっちり選択できていた。

 1ボールからのやや高め直球だった。外野フライを打つにはポイントを体寄りに少し近くして、反対方向を狙った方が確率は上がる。もちろん、ベルトより高めの方がいいし、それをすべてできたのが5回、左翼への先制犠飛だった。

 ある程度は結果を残せた昨年から、自信を持ってオフに臨んだと思う。2月のキャンプで見た時は、打球は強いし、飛ぶし、成長を感じていた。しかし、シーズンに入ってからは力任せに振っていた。少しずつズレが生じて、歯車が狂っていったと見ていた。2軍で見つめ直したのか、6回の左中間二塁打も力任せにいかずに、ムダのないスイングができていた。

 ベンチも隙がなかった。

前述した5回。死球、四球の無死一、二塁で吉川に強攻させた。広池が突如制球に苦しみだし、バントで簡単にアウトをあげる方が相手には楽と考えたのだろう。心理を突いて追い込んでいき、最後は中山が仕事を果たした。無安打で1点。こういう野球を積み重ねることで、若いチームはどんどん力をつけていくと思う。(高橋 由伸)

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