全通まで、残るは雑司が谷工区のみに!
代々木から新宿二丁目へトンネル開通を待つ「千駄ヶ谷ぎょえんトンネル」(乗りものニュース編集部撮影)。
東京都は2022年10月13日(木)、新宿区・渋谷区で整備を進めている都市計画道路「環状5の1号線」の千駄ヶ谷工区(千駄ヶ谷五丁目~内藤町)が開通すると発表しました。
「環5」は大部分が明治通りと同一ですが、新宿駅周辺をバイパスする代々木~新宿五丁目間は長らく整備されず、新宿伊勢丹の東側を抜ける道路が明治通りに組み込まれて今に至ります。
今回開通するのは、代々木から現在の明治通りを離れて新宿御苑西端を抜け、新宿二丁目交差点へ達する区間です。南行きは地上道路、北行きは地下の「千駄ヶ谷ぎょえんトンネル」(延長492m)を通るという2層構造になっています。新宿二丁目から北、再び明治通りへ合流するまでの区間は、4車線道路としてすでに開通済みです。
今回の開通により、広域移動の交通流と新宿駅周辺の交通流が分散され、交通渋滞の緩和が期待されるといいます。
環状5の1号線は最終的に渋谷区広尾五丁目から北区滝野川二丁目までをむすぶ計画。さらに王子から新三河島までの明治通りが別個の「環状5の2号線」となっています。戦後すぐに策定されたこの都市計画道路、未開通区間はいよいよ、都電荒川線と並行する雑司が谷工区のみとなります。