◆SOMPO・WEリーグ第22節(最終節) 千葉レディース1―0三菱重工浦和(16日・フクダ電子アリーナ)

 J1千葉のDF鈴木大輔が運営する放課後等デイサービスを行う児童発達支援事業所「縁がわ」の子どもたちが、千葉レディースのシーズン最終戦を熱く盛り上げた。この企画はクラブからの提案で実現した。

 この日は最終戦記念のオリジナルTシャツが配布され、「縁がわ」の子どもたちが入場ゲートで配布を手伝った。さらに、「縁がわ」が運営する就労継続支援B型事業所で取り扱う冷凍スイーツの販売も行われ、鈴木自身も店先に立った。

 放課後等デイサービスとは、障害のある子どもが、学校が終わった後や長期休暇中に、個別の支援や友達との交流を通して、日常生活や社会生活の必要なスキルを身につけることができる場。「縁がわ」は2024年8月、鈴木の「子どもたちが安心安全に健康を育む場をつくりたい」という思いからJR鎌取駅前に開設され、6歳から18歳までの就学児童が利用している。

 東京・国立市出身の鈴木が千葉市内に事業所を開設した理由は、「サッカー選手以外の面で、いかに千葉に恩返しできるか」という思いからだという。福祉事業を選んだ背景には、2016年から3シーズン在籍したスペインのジムナスティック・タラゴナで、クラブが福祉活動に積極的に取り組む姿勢に影響を受けた経験がある。「クラブと連携しながら、ピッチ外でも価値を生み出したいと考えた」と振り返る。

 選手として日々トレーニングを積みながらの事業運営は多忙を極めるが、「こうしたイベントを通じて子どもたちから『楽しい』という声をもらえることが原動力になる。顔つきが変わり、自信をつけて成長していく姿を間近で見られることがやりがい」と語る。この日も子どもたちの試合運営の補助を見守り、「いきいきとした表情や成長が見られて、とても楽しかった」と笑顔を見せた。

 今後も子どもたちがサッカーに触れられる機会づくりを目指すという。「発達の特性や人種、年齢の垣根を越えて、誰もがボールひとつでサッカーを楽しめる環境をつくりたい」と鈴木。

千葉の主将は、これからも地域への恩返しを続けていく。(綾部 健真)

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