猫とネズミと言えば、昔からトムとジェリーのように追いかけ、追いかけられる関係というイメージがありますよね。
実際に昔はネズミ捕りとして猫を飼っていた歴史もありますが、家猫となった今では猫がネズミを食べるのを見たことがない人も多いようです。
そこで今回は、猫は本当にネズミを獲って食べるのか?そして、ネズミを食べた時の病気のリスクについても詳しく見ていきましょう!
猫はネズミを本当に食べる!?その理由とは…!
まずはじめに、猫はネズミを食べるのかどうかの真偽ですが、これは事実です!猫はネズミを食べます。
なぜなら、猫には狩猟本能があり小動物を捕まえて食べる習性があるからです。なので、ネズミに限らず鳥や虫など小さくて動くものには興味を示します。
しかし、室内飼いが主流となった今では、そもそも猫がネズミに出会う機会がほとんどありません。
それに、家猫なら狩りをしなくても餌がもらえるので、たとえネズミが出たとしても食べないケースが多いかもしれませんね。
つまり、本来猫はネズミを食べる習性があるけど、室内飼いが主流となった今ではネズミを食べる必要がないというのが正しいでしょう。
猫がネズミを食べてしまった!そんな時の対処法はこれ!
最近では猫がネズミを見つける機会も少なくなりましたが、万が一猫がネズミを捕まえて食べてしまった場合は、迷わずに動物病院へ連れて行きましょう!
というのも、ネズミは猫や人に感染する恐れのある病原菌を持っているからです。
ですのでもし、ネズミを食べた猫と接触する際は入念な注意を払って病気が感染しないように気をつけましょう!
- 使い捨ての手袋をして猫に触れる。
- キスや口移しなどのスキンシップを避ける。
- 噛まれたり、引っ掻かれたらすぐに洗浄・消毒を行う。
- 二次感染しないようネズミを食べた猫を隔離する。
もし猫がネズミを食べてしまったら、意識してネズミからの感染を防ぐことが大切です。
また、ネズミ以外にも虫・蛇・カエル・鳥などを食べた場合も、寄生虫や感染症にかかる可能性が高いと言われています。
しかも、野良猫がネズミを食べても生きていられるように、猫は感染症にかかっても症状が出ないことが多いです。
ですから、知らないうちに病気に感染しないよう、普段からキスなど過剰なスキンシップは避けるようにしてください。
猫がネズミを食べるとどんな病気の可能性があるの?人への影響は?
先ほどお伝えした通り、家屋に棲みつくネズミはもれなくと言っていいほど病原菌を持っています。ドブや天井裏など汚い場所が大好きですからね。
なので、もし猫がネズミを食べてしまったら、次のような病気にかかる危険性があります。
- 食中毒
- トキソプラズマ症
- ペスト菌
- レプトスピラ症
- ツツガムシ病
- エキノコックス
この中で最も多いのが食中毒です。猫の食中毒の潜伏期間は2時間~20時間といわれており、食中毒になると熱が平熱以下になり、下痢や嘔吐を繰り返します。
放っておくと脱水症状を起こして、最悪の場合死に至る可能性もあるので早めに獣医さんに診てもらうようにしましょう。
また、この中でトキソプラズマ症、エキノコックスは猫から人へと感染してしまう可能性があるので、その症状を詳しくチェックしておきましょう。
トキソプラズマ症
トキソプラズマは汚染された水に潜伏しており、下水管などに生息するドブネズミを猫が食べることによって感染します。
猫が感染した場合、猫が菌の宿主となるだけで何か目立った症状が出るわけではありません。
しかし、猫の糞尿に病原菌が混じっているため、トイレ掃除など猫の排泄物に触れると感染することがあります。
特に、子供や妊婦が感染すると重篤な症状を引き起こす可能性があるため、トイレ掃除では使い捨て手袋をつけるなど感染予防を徹底しましょう!
エキノコックス
エキノコックスは寄生虫の一種で、北海道全域にいるキタキツネが感染源となります。
エキノコックスは体内での潜伏期間が長く、子供では5年以上、大人では20年以上気付かずに過ごす人もいるほどです。
猫がエキノコックスにかかれば、下痢が続き、次第に衰弱していきます。
エキノコックスも、トキソプラズマ症と同じように排泄物から人に感染します。人に感染した場合、結核にも似た症状が出て重症化しやすいため十分に注意しましょう!
猫は本来、小動物を捕まえて食べる習性がありネズミもその対象です。しかし、猫がネズミを食べるというのは衛生面で非常に危険なことでもあります。
ネズミだけではなく、他の小動物や虫を食べても感染症にかかってしまう可能性もあります。
ネズミが出ないような清潔な環境を保つことが大切ですが、万が一愛猫がネズミを食べてしまったら、すぐに病院で診てもらうようにしてください!