仏国際放送局ラジオ・フランス・アンテルナショナル(RFI)中国語版は21日、仏紙ル・モンドが「中国の人工知能(AI)がシリコンバレーを不安にさせている」と報じたことを伝えた。
記事は、中国AI企業の月之暗面(ムーンショットAI)が16日に発表した新モデル「Kimi K3」が米ニューヨークのナスダック総合指数に影響を与え、市場が混乱したと説明。
記事によると、ル・モンドは「エヌビディアの最先端AIチップの対中輸出禁止により、米国では『中国企業と先行する米国の間には数カ月ひいては数年の差がある』と考えられてきた」と説明。しかし、こうした見方は今、疑問視され始めており、同紙は「月之暗面と智譜はいずれもモデルの学習に使用した具体的なチップを明らかにしていない」とした上で、中国のエンジニアがチップの制約がある中でアルゴリズムの最適化や資源利用の効率をより重視していることを「中国AIの急速な発展の重要な特徴」として挙げた。
多くの専門家が「中国のエンジニアはチップ不足を強みに変えることに成功した」とみているという。
ル・モンドは、さらに重要な点として、Kimi K3を含む中国のAIモデルがオープンソース方式を採用していることを挙げた。中国AIのオープン戦略はAI活用のハードルを下げるだけでなく、AIの急速な普及やエコシステムの構築にもプラスになる。また、オープンソースは中国AIの最も鮮明な特徴の一つという。
ル・モンドによると、中国のAI産業の急速な台頭の背景には、競争の激しい国内の産業環境がある。中国政府はAIを将来の国際競争における重要分野の一つと見なし、世界のトップレベルに追い付き追い越すことを国家戦略の重点としている。それと同時に中国のインターネット大手各社は激しい競争を展開。深セン、杭州、北京などの都市ではAIスタートアップが続々と誕生し、業界全体が活力に満ちている。
また、ル・モンドは「中国には優秀なAI人材が大勢いる」とし、「多くの企業創業者は清華大学のような名門大学を卒業し、米国の有名大学や国際的なテック企業で学んだり経験を積んだりしている」と指摘した。











