中国科学院南京地質古生物研究所の蔡晨陽研究チームはこのほど、海外の研究者と共同で、新たに発見された昆虫化石を基に研究を進め、昆虫の体の基本構造の進化や陸上進出の過程について新たな知見を示しました。これは、昆虫が水生から陸生へと進化した過程を復元する上で実証的な裏付けとなるものです。
今回の研究では、共同研究チームは米国で約3億2400万年前の「先駆喬昔虫(Chosha praecursor)」の化石を発見しました。研究によると、先駆喬昔虫は現生、昆虫につながる原始的なグループ「幹群昆虫」に属し、6本の歩行脚や産卵管といった昆虫の典型的な身体特徴を備える一方、腹部には水中をかくのに適したパドル状の付属肢も残っており、水中と陸上の両方で生活する半水生生物だったことが分かりました。研究者らはさらに、古生代の複数の化石を改めて整理し、これらを同じ最古級の原始的昆虫グループに分類することで、初期昆虫の進化の空白を埋めました。
同研究はまた、昆虫が水生から陸生へ移行する過程で、長期にわたる水陸両生の過渡期を経たことを示しています。昆虫の腹部にあった遊泳用の付属肢が徐々に退化して消失し、現在見られる昆虫の体の構造へと進化していったとみられます。初期の昆虫は水辺で腐った植物などの有機物を食べるとともに、分解者としての役割も担い、太古の陸上生態系が徐々に形成されるのを促したとみられています。(提供/CGTN Japanese)











