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櫻井翔主演「先に生まれただけの僕」奨学金の罠に迫るガチさ、櫻井くんの自然な演技、いいスタートだ

2017年10月21日 09時45分 ライター情報:米光一成
「嵐」の櫻井翔が主演のドラマ『先に生まれただけの僕』(毎週土曜 後10:00/日本テレビ系)が10月14日からスタート。
初回平均視聴率は10.1%。視聴率2ケタ突破の好スタート。
今日21日午後10:00から第二回放送だ。

設定がユニーク&リアル


櫻井翔が先生役だが、いわゆる「青春教師学園ドラマ」ではない。
なにしろ櫻井くん演じる鳴海涼介(35歳)は校長なのだ。
会社が経営する私立京明館高校は、偏差値平均44、毎年赤字の不採算部門。
この学校を建て直すのが、校長になった鳴海涼介の勝利条件。
この設定が、いい。
破天荒な先生がやってきて、熱意とかテクニックとか優しさで学校を変えていくというロマンあふれる青春モノではない。
優秀な営業マンだったただの若者が校長になったらどうなるか。
それがリアルに描かれている。
イラスト/米光一成

櫻井翔の演技がいい


櫻井翔が演じる鳴海涼介(35歳)は、校長先生。
もちろんベテラン教師から叩き上げで校長になったわけでも、スーパーティーチャーでもない。
35歳。
バリバリの営業マンだったが、会社の派閥争いのトバッチリで、左遷されて校長になった。
櫻井翔は、とんでもない状況に巻き込まれた平凡な若者を見事に演じる。
肩肘張らず、変にでしゃばるでもなく、自然な、バラエティ番組やニュース番組に出ている櫻井くんが、そこにいる感覚で観れた。
これが、良い。
奨学金問題など社会的な問題も扱われているのだが、それをコミカルにそらすのでもなく、重々しく主張するのでもない。
「今ある問題」をエンターテインメントのドラマとして、自然なトーンで転がしていく。
それを可能にしているのは、桜井くんの誠実な演技の力だろう。

奨学金問題!


第一話で重要なテーマとなるのは奨学金問題だ。
「奨学金が借金だって実感したのは就職してからだった」
「最初の給料なんてたいしたことないからさ。そこから三万近く引かれるってのはかなりきつかった」
「今でも払い続けている。利子含めると600万円近くなるからね。全部払うのにあと10年かかるよ」
「でも、そんなことになるなんて聞いたことがない。記憶がないんだよね」
奨学金問題の重要なポイントがちゃんとセリフで登場する。
本来、奨学金というのは、返済の必要のない給付型だった。
しかし、今の制度では、奨学金のほとんどが返済しなければならない借金なのだ。

「いやアルバイトでもなんでも自分で働いて授業料を払え」と言えるのは良き時代に大学へ行っていた老人だろう。

ライター情報

米光一成

ゲーム作家/ライター/デジタルハリウッド大学客員教授。代表作「ぷよぷよ」「BAROQUE」「想像と言葉」等。

URL:Twitter:@yonemitsu

コメント 17

  • 匿名さん 通報

    なんか左巻きの脚本家っぽいなぁと感じます → 何を読んでも、左や右って分けちゃうんだねぇ。生きにくくない?

    14
  • 匿名さん 通報

    奨学金っていうのが誤解を生む。実態どおり、「教育ローン」「進学ローン」で。夫婦共に返済に苦慮してる人とか結構身近でもいる。進学しなかった私は、なんとかやってるけど、やっぱり進学してみたかったとも思う。

    11
  • 匿名さん 通報

    右翼にとっては世間が全て左。人を見たら左と思って攻撃する。それだけ。自分以外みんな間違えている、自分だけ正しい。それが右翼の基本姿勢ww

    8
  • 匿名さん 通報

    見なかったので、あらすじ教えてもらって助かる。

    6
  • 匿名さん 通報

    奨学金の返済免除のためにも共産党には何としても勝ってもらいたい 借金500万が無くなるのは大きい

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