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大雨のときでも、渋谷駅前が水浸しにならない理由

       
台風による大雨のときなど、ニュースでよく映しだされる渋谷駅前。

これはNHKが渋谷にあるからということもあるだろうけど、以前から気になっていたのは、渋谷駅前というと、ずいぶん低い場所にもかかわらず、あまり水浸しになっている様子を見ないということ。
宮益坂や道玄坂など坂道が多く、雨水が集中しやすい地形のはずなのに、これってなぜ?
渋谷区役所の防災課災害対策係に聞いた。

「2005年に杉並では河川の氾濫があり、床上浸水が予測されて避難勧告が出されたりしましたが、渋谷の場合はまず河川をほとんど持っていないため、過去に1度も出されたことがないんですよ」
確かに、渋谷では「河川の氾濫」の影響はあまりないだろう。

でも、あれだけ坂道が多く、その下にあたる渋谷駅前であれば、それなりに水も貯まってしまいそうなものだけど……。
「実は、以前はひざあたりまで水がくることはあったのですが、今は大雨の際にも、せいぜいくるぶしくらいまでの水でおさまっています」

実際、1999年夏の集中豪雨では、渋谷駅周辺の地下街も含めて、浸水被害が多数発生したが、今はそのようなことがないという。
それはなぜ?
「区内の政策として、昨年11月に、一時的に雨水を貯める『貯水管』を完成させました。東急プラザ前から西武、丸井前などを抜け、神宮通公園までの間を通るもので、1時間に70ミリの降雨(おおむね10年に1回程度発生する確率)に対応できるようにしています」
この貯留管は、深さ約25〜38メートル、内径2600ミリ、延長760メートルの貯留管で、なんと貯留量4000立方メートルの能力をもつものだとか。
もともと「雨に強い渋谷駅前」では決してなく、こうした努力により、守られているもののようではある。

ちなみに、『月刊下水道』(2006年12月)によると、戦前は、降った雨のおよそ50%が地中に浸透していたそうだが、今は地中に浸透するのはおよそ20%に過ぎないという。

アスファルトが増え、根本的な意味では昔のような土地にはなかなか戻らないのが現実とはいえ、今後、渋谷ばかりでなく、様々な場所で、こうした雨水対策が求められる日もくるかもしれない。
(田幸和歌子)

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2007年10月8日のコネタ記事

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