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ミステリ作家我孫子武丸も「参りました」。ドラマ「それでも、生きてゆく」は半世紀に一度の傑作

       
エキレビをお読みの皆さん始めまして。普段は小説を書いたりマンガ原作を書いたりゲームを作ったりしております我孫子武丸と申します。縁あってこちらでも時々書かせていただくことになりました。以後お見知りおきを。
 
ぼくは仕事柄、番組改編期などによくある「警視庁二十五時」「全国交通警察二十四時」とかいった特番を勉強半分、興味半分で観ることが多いのだが、結局いつも考えるのは「リアリティ」というものについてだ。例えば麻薬密売の被疑者が自宅に来た警官と交わす押し問答。例えば現場に急行するパトカーに事件発生を告げるセンターとのやりとり。どれもこれも、刑事ドラマで見るのとはまるで違う、極めてのんびりとした緊迫感のない映像に思える。
本物の誘拐事件で、犯人からの脅迫電話が公開されたときにも似たようなことを思う。
「明日五時までに1000万円用意しろ。さもないと人質の命はないものと思え」なんてのとはほど遠い台詞を、迫力のかけらもないトーンでしゃべるのが普通だ。電話を受ける側も受ける側で「息子は……息子の声を聞かせてください!」などと必死に訴えたりはしないようなのだ。
 今文章で適当に再現してみよう。

犯人「1000万円を用意してください」
人質の親「1000万円ですね」
犯人「そうです。1000万円です」
親「分かりました。それをどうすればいいですか?」
犯人「……明日五時までに用意して、待っていてください。また電話します」

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2011年9月21日のレビュー記事

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