いよいよパルムドールを目指す映画『穢の森』がクランクイン、クライマックス。

ドキュメンタリーなのかコントなのか、どこからどこまで仕込みなのかガチなのか、どう展開するのかさっぱり判らない。
そもそも何がやりたいのかわけの判らぬ番組なのに、ズルズルと(最初は、なんだこれ、つまんねって思ってましたごめん)惹き込まれて、
この最終話直前で、その思いが俺の中で爆発してしまった、すげぇよ、これ。
私は、ゲームデザイナーだ。
『ぷよぷよ』『トレジャーハンターG』『BAROQUE』といったゲームの企画監督脚本を担当した。
『ぷよぷよ』はまだ少人数だから良かったが、その後、どんどん制作に関わる人数が増えてきて、たいへんな思いもした。
『トレジャーハンターG』のときは、テストプレイヤーも含めると数百人の関係者で、顔も覚えられない、話したことのない人もいる。
こんな状態はヤバイと思っていたが、結局、次の『BAROQUE』でもヤバイ状態は続いた。
しかも『BAROQUE』は、歪んだ妄想たっぷりの世界観のゲームで、制作はさらに難航した。
ので、ここ最近の『山田孝之のカンヌ映画祭』は他人事ではないのである。
芦田愛菜が、母親を殺す少女を演じる。
殺される母親さちこ役を長澤まさみにオファーしていた。
だが、脱ぐ脱がないの話になって、執拗に脱いでほしいと懇願する山下監督と山田孝之の奮闘むなしく、