森保一監督のもとでワールドカップ優勝を目指す日本代表。
今大会で背番号10を背負うのは堂安律だ。
堂安は前回大会ではドイツとスペイン相手に値千金のゴールを決めるなど大活躍。いまや攻守に貢献できる右ウィングバックとして、サムライブルーに欠かせない存在になった。
ただ、前回大会の前には代表から外される経験も味わった。NHKの『新プロジェクトX』で、その裏側が明かされた。
森保監督は、『控えになると不満をあらわにして、チームへの貢献がない』という理由で、堂安を代表に呼ばなかったという。2人はこう振り返っていた。
堂安
「電話がきて、代表から外れたって代表のマネージャーの方から言われたんですけど、『もうふざけんなと、なんで俺が外れんねん』っていう。
(理由は)わからなかったです。俺はこれができていないから外れたんだみたいなことを、答えは見つけられなくて…きつかったですね。人生で一番の屈辱的なものだったというか」
森保
「一言で言うと、サブでは満足できないメンタルの状態だったかなと思いますね。当時の律は、先発から外れたら、なんで俺を出さないんだよだけで。でも、(監督としては)それも嬉しいんですよ、実は。
でも、フラストレーションだけで、起用した時もパフォーマンスはよくなかったです、実際。本当に自分だけの世界になっていて、チームとしてパワーが発揮できない状態だったですね」
堂安
「(その後、オランダの所属チームに森保監督が訪ねてきた)
練習場、クラブハウスまで来てくれて、なんで外れたかを教えてくださいというのを、すぐに会って、椅子に座ってすぐに聞いた覚えはあります、世間話なんてせずに。
(チームのために戦っているかと問われて)自分が試合に出れてない時の行動言動は、チームに貢献しようとしている行動だったのかを振り返ると全くそうじゃなかったし、森保さんはそれを見抜いていたと思います。
日本を背負うなんていう重みを全く感じていなくて、自分が注目されればいい、堂安律が活躍すればそれでいいみたいなエゴのほうが強かった気がします。
(見てるから、結果を出して戻ってこいと鼓舞されて)初めて僕を日本代表に入れてくれた監督なので、それを言われた時にはずっと不貞腐れているわけにはいかないので、すぐに切り替えて結果を出すことに集中して…」
森保
「本人がどういう受け取り方をしていたかは分からないですけど、表情がすごくよくなったのは印象に残っています。
半年前だったら(W杯での)あのゴールは生まれてないみたいな、違ったと思います。例え、サブであっても、試合を勝たせるために自分の力を100%発揮するということをやってくれて…」
堂安は自分本位でチームのためにプレーしていないと森保監督から指摘されると、それを認めたうえで、心を入れ替えたという。
その結果、代表に呼び戻されると、ドイツ戦とスペイン戦では途中出場からチームを救うゴールを決めた。
その堂安が、「対戦相手は11人でしか戦っていないけど、俺たちはベンチを含めた26人で戦っているから勝てた」と語ったことが森保監督にとっては何より嬉しかったという。
堂安は、今大会で優勝するにはかなりの運も必要と口にしていたが、森保監督とともに世界の頂点に立てるのか注目される。
筆者:井上大輔(編集部)
画像出典:Getty Images

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