華為技術(ファーウェイ)はこのほど、パキスタンの接続サービスプロバイダーのジャズ(Jazz)と提携し、同国内の基地局1000カ所に太陽光発電システムの配備を完了したと発表した。同事業はパキスタンの通信業界で最大級の再生可能エネルギープロジェクトの一つであり、総設備容量は13メガワットに達する。

ジャズはパキスタンのデジタル・インフラを支える巨大グループのジャズ・ワールド(JazzWorld)の傘下企業であり、パキスタン最大の接続サービスプロバイダーだ。また、ジャズ・ワールドはオランダに籍を置く多国籍電気通信サービス会社のヴィーオン・グループ(VEON Group)の主要な一員だ。

ファーウェイとジャズによるこの記念碑的な事業は、ジャズがより持続可能で強靭(きょうじん)なデジタルインフラを構築し、化石エネルギーへの依存を減らすことを加速させ、同時にパキスタンのクリーンエネルギーへの全面的な移行を推進するものだ。また、ヴィーオン・グループは2050年にカーボンニュートラルを達成する目標を掲げている。この事業はジャズによるヴィーオン・グループの目標達成への貢献でもある。

この事業により太陽光発電システムを備えた基地局は、年間で約11ギガワット時のグリーン電力を生み出し、炭素排出量を約1万5000トン削減すると見込まれている。さらにネットワークの信頼性も向上させ、特にエネルギーが不足してサービスに不備が生じている地域において、数百万の顧客により安定した接続がもたらされることになった。

この事業はファーウェイの一体化グリーンサイトソリューションを採用し、太陽光発電、蓄電、およびスマートエネルギー管理を組み合わせて、異なる条件下での稼働を最適化し、ジャズの既存のサイトをより高効率で低炭素なインフラへと転換することを支援するとともに、総合的なエネルギー可用性を向上させた。

ジャズ・ワールドのアーミル・イブラヒム最高経営責任者(CEO)は「パキスタンのデジタルの未来を構築するには、強靭性と信頼性を兼ね備えたインフラが必要。ネットワーク全体で太陽光発電の応用を推進することで、われわれは環境の負荷を削減できるだけでなく、顧客により信頼性の高いサービスを提供できる。われわれとファーウェイとの協力はこの移行を有効に推進し、われわれが持続可能な発展の目標を実現することを支援するだけでなく、パキスタンのクリーンエネルギーへの移行を推進するものだ」と表明した。

ファーウェイの易翔上級副社長は、「今回のプロジェクトはファーウェイとジャズのグリーン通信分野における協力の重要なマイルストーンだ。

われわれは革新的なエネルギーソリューションを採用することで、通信事業者が炭素排出量を削減しネットワーク性能を向上させることを支援する。われわれは常に、パキスタンの通信業界がより持続可能でスマートな未来へと向かうために尽力する」と表明した。(翻訳・編集/如月隼人)

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