15日の香港マーケットは、主要90銘柄で構成されるハンセン指数が前日比75.00ポイント(0.29%)高の25947.32ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が46.65ポイント(0.54%)高の8718.26ポイントと続伸した(ハンセン指数は3月18日以来の高値)。売買代金は2455億8780万香港ドル(約4兆9805億円)となっている(14日は2367億7600万香港ドル)。

 中東情勢の改善期待が相場を支える流れ。先週末にパキスタンで開催された米国とイランの和平協議は物別れに終わったが、近く、2回目の協議が開かれるとの観測が広がった。トランプ米大統領は14日、メディアインタビューでイランとの戦闘終結に向けた交渉が2日以内にパキスタンで行われる可能性があると述べている。原油高騰の警戒感が薄れたこともプラス。14日のNY商品取引所では、WTI原油先物が前日比7.9%安の91.28米ドル/バレルと急反落し、3月25日以来の低い水準を付けた。
 ただ、上値は限定的。中国ではあす16日、1~3月期のGDP成長率、3月の小売売上高や鉱工業生産などが公表される。内容を見極めたいとするスタンスも買い手控え要因として意識された。指数は上げ幅を徐々に削っている。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、ゴールドジュエリー販売の老鋪黄金(6181/HK)が6.8%高、創薬ベンチャーの信達生物製薬(1801/HK)が5.9%高、バイオ製薬・中医薬メーカーの中国生物製薬(1177/HK)が5.8%高と上げが目立った。
 セクター別では、空運が高い。中国東方航空(670/HK)が3.7%、中国国際航空(753/HK)が2.3%、国泰航空(293/HK)が2.0%、中国南方航空(1055/HK)が1.7%ずつ上昇した。
原油相場の低下を受け、燃油コスト増の不安が薄らいでいる。また、南方航空が報告した3月の営業実績は、旅客数が前年同月比で10.1%増加。3カ月連続でプラス成長している。
 医薬セクターも急伸。信達生物製薬や中国生物製薬のほか、三生製薬(1530/HK)が8.2%高、勁方医薬科技(上海)(2595/HK)が6.2%高、上海復星医薬集団(2196/HK)が4.9%高で取引を終えた。
 ネット関連などテック銘柄も物色される。中国電子商取引(EC)大手の京東集団(JDドットコム:9618/HK)が4.6%高、中国EC最大手の阿里巴巴集団HD(アリババ:9988/HK)と音楽配信中国大手の騰訊音楽娯楽集団(テンセント・ミュージック:1698/HK)がそろって3.3%高と値を上げた。ハンセン科技(テック)指数は1.2%高と他の主要指数をアウトパフォームしている。
 半面、石油セクターには売りが継続。百勤油田服務(2178/HK)が6.0%、中石化石油工程技術服務(1033/HK)が3.4%、中油燃気集団(603/HK)が3.3%、中国石油天然気(857/HK)が3.0%ずつ下落した。
 本土マーケットは小幅ながら4日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.01%高の4027.21ポイントで取引を終了した。
医薬が高い。銀行、公益、食品飲料、運輸なども買われた。半面、石油・石炭は安い。不動産、ハイテク、素材、自動車、保険・証券も売られた。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)
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