中国・河北省保定市蠡(れい)県の農地で地下水が汚染されていた問題で、中国メディアの海報新聞は26日、「(地元当局は)村民からの汚染の訴えを10年放置したにもかかわらず、ネットで暴露されると3日で結果出す?」との記事を掲載した。
先日、中国の環境問題系ブロガーが、同県の農地の地下水が汚染により真っ赤に染まっていることを動画に撮影してネット上で暴露し、物議を醸した。地元住民は、この地下水を用いて育てた小麦について「自分では食べられないので市場に売る」などと話した。
記事によると、この問題は2016年にすでにネットユーザーから地元当局に通報があったというが、当時、担当者が「できるだけ早く調査・確認する」と回答したきり、一切の進展がなかった。それから10年間、何度も村民らによる通報が繰り返され、当局もその場では回答してきたが、実質的な対応がとられることはなかった。24年には関連部門がサンプル採取を行ったものの、結果は「うやむやになった」という。
しかし、今回SNS上に動画が投稿されると、すぐに合同調査チームが設置され、汚染源が特定されたほか、責任者が拘束され、是正措置の案も出される見通しとなった。10年かかっても解決されなかった汚染問題が、ネットで暴露されるとわずか3日で「結果」が出た形だ。村民は「私たちは10年通報してきたというのに、たった1本の動画にも及ばなかったなんて」と涙ながらに語ったという。
記事は、「これは本当に問題の解決と言えるのか。典型的な『世論の圧力』であり、(当局は)注目されなければ動かず、暴露されなければ解決しない。庶民の苦しみは、1本の(当局にとって)目障りな動画にも劣るというのか」と論じた。
中国のネットユーザーからは「今になってようやく明らかになった。多くの民生問題の解決スピードは、実際の問題の大きさではなく、完全に世論の注目度によって左右されるということが。注目されなければいつまでも対応しない」「世論が拡大すると、上級機関が注目し、メディアが追及し、圧力が急増する。そうなってようやく各部門が連携して火消しに動く。つまり、庶民の通常の訴えはまったく耳に入れず、ネット上に投稿されて知れ渡らないと対応されない」「村民たちが自分たちで食べることもできずに市場に流してきた穀物。この10年の間にどれだけの人が口にしたか。これは単なる汚染問題ではなく、食の安全問題だ」といった怒りの声が上がっている。(翻訳・編集/北田)
— 中国動画 (@RC00547555) April 23, 2026











