中国電建成都測量設計研究院が主導して開発した中国初のエネルギープロジェクト専用衛星「電建1号」が、初となる超高分解能合成開口レーダー(SAR)映像の送信に成功したことが25日、同研究院への取材で分かった。映像は水力発電所、交通ハブ、都市建築群など複数種類の複雑なシーンをカバーしている。
衛星の首席科学者兼総指揮で、中国電建成都院董事長の張世殊(ジャン・シーシュウ)氏は、「これは中国国内初のエネルギープロジェクト向けに特化したXバンドSAR衛星であり、中国のレーダー衛星がデジタル化体制へ移行する上での重要な一歩でもある。同衛星は15日に打ち上げに成功し、軌道投入からわずか48時間で初回の撮像を完了した。衛星にはXバンド9.6GHzのペイロードが搭載されており、スポットライト、ストリップマップ、スキャンの3種類の撮像モードに対応する。最高空間分解能は0.5メートル未満で、ミリメートル級のInSAR変位監視能力も備えており、中国の大型エネルギープロジェクトにおける宇宙からの高精度監視分野の空白を埋めた」と説明した。
宇宙からプロジェクト施設を見た場合、どれほど鮮明に見えるのか。張氏は初回映像に含まれる錦屏第一級水力発電所を例に挙げ、「ダムのアーチ形状、放流ゲート、ダム頂部の施設が明瞭に識別でき、ゲート開閉機にある小型部品まで有効に認識できる。また、コンクリートダム本体、山体の岩盤・土壌、貯水区域の水面の反射も層状にはっきり区別され、画像は鮮明・シャープであり、目立ったぼやけや二重映りは見られない。このような『凝視型』の精密観測能力により、重要施設に対して継続的かつ精密な宇宙ベース診断を行うことが可能になることを意味する。画像は解像度、信号対雑音比(SNR)、幾何学的忠実度、複雑シーンにおける安定性で優れた性能を示しており、デジタル化体制が精密撮像とシーン適応能力において持つ大きな優位性を十分に証明した。これは重要プロジェクトの安全監視に対し、高精度かつ高信頼性の宇宙情報支援を提供できる」と述べた。
「電建1号」は、中国電建成都院が主導し、中国地質大学(武漢)、天儀空間科技と共同で開発した。今後、開発チームは衛星の軌道上校正、測定・運用制御およびデータ伝送、地上較正、高精度データ処理を全面的に推進し、地表変形、潜在リスク識別、リスク評価など高信頼性製品の生成を加速させる。また、衛星開発から情報サービスまでを一体化したワンストップ型衛星工学システムを構築する予定だ。(提供/人民網日本語版・編集/YF)











