今年第1四半期(1~3月)に中国の貿易が力強いスタートを切り、前年同期比で15%増加して、四半期の増加率として約5年ぶりの高水準を記録する中、新しい人気輸出商品が数多く登場した。中国メディアは光ファイバー・光ケーブルには世界から注文が相次いでいる、と伝えた。

中国網が紹介した共産党機関紙・人民日報の電子版記事によると、江蘇省南通市にある光ファイバー製品メーカーでは、5月初めまでの1年間に特殊光ファイバー製品の出荷価格が10倍以上値上がりし、供給が需要に追いつかない状況だ。受注は前年同期から4倍増加しており、工場の生産能力を確保して納品を確実にするには事前に保証金を支払わなければならないという。

米国、欧州、中東、東南アジアなどの地域や国で、演算能力センターの建設が大規模に進められているため、大きく曲げても影響が出にくく、高速・安定・低損失率でデータを伝送できる特殊光ファイバーは市場で引っ張りだこの人気製品となっている。

業界内の統計によれば、2026年に海外で新たに建設された演算能力センターの年間投資額は4兆2000億元(約98兆2800億円)に上り、中国国内の光ケーブルメーカーの多くが海外での事業展開を加速させている。

中国国産の光ファイバー・光ケーブル、世界から注文が続々―中国メディア

今年2月、中国の光ファイバー製品の輸出量は前年同期比63.6%増の3779.9トン、輸出額は同126.8%増の7億9000万元だった。同時に光信号の変換を担う光モジュールの輸出規模も増加を続け、今年1~3月期の輸出量は同約30%増加した。

光モジュールは演算能力センターが光と電気の信号変換やデータ伝送を行うためのコア部品だ。1.6T光モジュールは1秒間に2GBサイズの高解像度映画95本を伝送することができ、販売価格は1個約1000ドル(約15万9000円)。1.6T光モジュールだけで北米市場の需要は200億ドルを超えており、これに他地域の需要を合わせると、26年の光モジュール市場需要は300億ドルを大幅に上回ると予想される。

人民網は「光ファイバー・光ケーブルや光モジュールが世界的に非常によく売れているという現象は、本質的に見ればAI(人工知能)の演算能力革命がもたらした歴史的なチャンスだ」と指摘。「グローバル演算能力センターが相次いで設立され、帯域幅の需要が指数関数的に増加したことで、中国の光通信は世界の舞台の中央に躍り出た」とした。

その上で「中国企業は世界の光モジュールのシェアで70%以上を占め、光ファイバーのシェアで60%を占めるとともに、中空コア光ファイバー、高速光モジュール、さらにはスーパーインターコネクションモジュールといった先端の競争分野でもその歩みを加速させている」と続けた。

(編集/日向)

編集部おすすめ