2026年5月27日、シンガポールメディアの聯合早報は、セルビアが欧州で初めて中国製戦闘機J-10CE導入を検討しており、北大西洋条約機構(NATO)や欧州連合(EU)への強いけん制になると報じた。

記事は、セルビアのブチッチ大統領が24日から5日間の日程で国賓として訪中し、習近平(シー・ジンピン)国家主席から「友誼勲章」を授与されたと伝えた。

その上で、セルビアが中国製第4.5世代戦闘機J-10CEの導入を検討している可能性も浮上し、米ブルームバーグの報道としてJ-10CEに射程400キロメートルのCM400超音速空対地ミサイルを搭載するものとみられることを紹介した。

また、第5世代ステルス戦闘機J-35の最初の輸出買い手になる可能性も取り沙汰されていると指摘。これらの導入が実現すれば欧州諸国で初めての中国製戦闘機配備になり、EUやNATOがこの動きに強い警戒感を示しているとした。

記事は、セルビアによる中国製武器導入の足跡を振り返り、2020年に無人機CH-92Aを、22年には防空システムFK-3を、24年には短距離防空ミサイルシステムHQ-17AEを導入したと紹介した。

さらに、24年10月にはブチッチ大統領がいったんJ-10CEの購入を断念し、フランス製ラファール戦闘機12機を選んだことを認める発言をしていたことに言及。当時NATO諸国が中国製戦闘機の領空通過を許可しなかったことが主な原因だったと伝えた。

また、ロシアが欧米の経済制裁を受け、SU-30やSU-35といったロシア製戦闘機を購入する道がほぼ閉ざされていたことも背景にあったと解説している。

記事は、台湾の元少将である栗正傑(リー・ジョンジエ)氏が、セルビアに導入済みであるFK-3防空システムとJ-10CEを連携させることで、より高い戦闘能力を発揮できると述べたと紹介した。

このほか、台湾の退役陸軍中将である帥化民(シュアイ・ホアミン)氏が、セルビアによる中国製武器購入は「中国が欧州に軍事的足がかりを築くようなものだ」と分析したことを伝えた。(編集・翻訳/川尻)

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