中国人の民度は海外旅行者の増加とともに大きく改善したと言われるが、それでも海外では「差別されている」と感じることが多々あるようだ。中国の動画サイト・西瓜視頻で10日、東欧ベラルーシに留学している中国人が、「海外で中国人は住む部屋が借りにくいというのに、日本人は簡単に借りられる」と不満を示す動画を配信した。


 この中国人男性は、「中国人は海外でなかなか家を借りられない」と聞いてはいたそうだが、「噂は本当だった」と伝えている。ネットであらかじめ借家情報を探しておいた男性は、気に入った物件の大家とやり取りする様子を配信している。SNS上で自身が中国人留学生であることを明かしたうえで内見希望を伝えたところ、ただ一言「すみません」とだけ断りの連絡があったそうだ。男性は「中国人だから貸せないということか」と腹を立てていた。

 男性はさらに、理由をはっきりさせたいとして、別のアカウントから自身を「日本人留学生」と偽り部屋の内見を求めた。すると相手はすぐに快諾し、時間を指定してきたことで「日本人には貸すのに、中国人には貸さないのか」と不満を爆発させている。


 男性はその後、ネットで集めた情報によると、海外で中国人がなかなか家を借りられない理由には、「中華料理は油が多いので、台所がべとべとになる」、「部屋をきれいに使ってくれない」、「騒いで近所迷惑になる」といった内容が多いことが分かったと伝えた。しかし、「ごく一部の中国人の行為なのに」と、やはり納得がいかない様子だ。

 中国人が家を借りにくいのは日本でも同じだと言われる。中国人に家を貸した結果、原状回復できない状態になり、もう中国人には貸さないことにするか、逆に中国人限定で貸し出すことになるケースが多いという。中国人自身もそれは理解しているようで、コメント欄を見ると同じ中国人でも中国人には貸したくないという人が多く、特に「学生には貸してはいけない」という意見が目立った。

 また、配信者が指摘しているように、日本人なら家をきれいに使ってくれるというのは、よく知られている話らしい。
「中国の家主も、日本人には喜んで貸す」、「日本人は子どものころから人に迷惑をかけないことを学んでいる。中国人、それも特に若者はごみ屋敷にして出ていく」というコメントもあった。習慣や文化が近いとはいえ、日本と中国との間には衛生観念でかなりの開きがあるようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)