15日前場の香港マーケットは、主要90銘柄で構成されるハンセン指数が前日比197.19ポイント(0.76%)高の26069.51ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が75.48ポイント(0.87%)高の8747.09ポイントと続伸した。売買代金は1349億8690万香港ドルにやや拡大している(14日前場は1214億350万香港ドル)。

 中東情勢の改善期待が相場を押し上げる流れ。先週末にパキスタンで開催された米国とイランの和平協議は物別れに終わったが、近く、2回目の協議が開かれるとの観測が広がった。トランプ米大統領は14日、メディアインタビューでイランとの戦闘終結に向けた交渉が2日以内にパキスタンで行われる可能性があると述べている。
 原油高騰の警戒感が薄れたこともプラス。14日のNY商品取引所では、WTI原油先物が前日比7.9%安の91.28米ドル/バレルと急反落し、3月25日以来の低い水準を付けた。米半導体株高も追い風。昨夜の米市場では、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)が2.0%高と10連騰し、5日連続で史上最高値を更新した。中国株マーケットにも買いが波及している。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、ゴールドジュエリー販売の老鋪黄金(6181/HK)が6.0%高、中国電子商取引(EC)大手の京東集団(JDドットコム:9618/HK)が5.5%高、旅行サイト中国大手の携程集団(9961/HK)が4.1%高と上げが目立った。
 セクター別では、空運が高い。中国東方航空(670/HK)が3.9%、中国国際航空(753/HK)が2.5%、中国南方航空(1055/HK)が2.4%、国泰航空(293/HK)が2.1%ずつ上昇した。原油相場の低下を受け、燃油コスト増の不安が薄らいでいる。
また、南方航空が報告した3月の営業実績は、旅客数が前年同月比で10.1%増加。3カ月連続でプラス成長している。セクター全体の支援材料となった。
 半導体セクターの物色も続く。海壁仞科技(6082/HK)が8.5%高、峰チョウ科技深セン(1304/HK)が4.8%高、中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が3.2%高、晶門半導体(2878/HK)が2.8%高で引けた。
 医薬セクターも急伸。勁方医薬科技(上海)(2595/HK)が9.0%高、三生製薬(1530/HK)が6.1%高、緑葉製薬集団(2186/HK)が3.8%高、上海復星医薬集団(2196/HK)が3.3%高で前場取引を終えた。
 半面、石油セクターには売りが継続。百勤油田服務(2178/HK)が5.6%、中国石油天然気(857/HK)が2.5%、中国海洋石油(883/HK)が2.0%、中海油田服務(2883/HK)が1.9%ずつ下落した。
 本土マーケットは4日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.37%高の4041.45ポイントで前場の取引を終了した。ハイテクが高い。
医薬、運輸、銀行・保険、宇宙・軍需産業、自動車、消費、公益なども買われた。半面、エネルギーは安い。素材、不動産、証券も売られた。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)
編集部おすすめ