米株高が好感される流れ。昨夜の米株市場では、主要指標のNYダウやハイテク株比率の大きいナスダック指数が連日で史上最高値を更新し、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)が4営業日ぶりに最高値を塗り替えた。香港市場にも買いが波及している。人工知能(AI)産業拡大の見通しを背景に、関連銘柄を物色する動きが続いた。米イラン和平交渉を巡る不透明感などでハンセン指数はマイナスで寄り付いたが、程なくプラスに転じ、上げ幅を徐々に広げている。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、中国インターネットサービス大手の騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が7.8%高、デリバリー事業大手の美団(3690/HK)が7.7%高、自動車大手の比亜迪(BYD:1211/HK)が6.2%高と上げが目立った。テンセントについては、近く「微信(ウィーチャット)」向けのAIエージェントをリリースするなどと伝わり、これが材料視されている。美団は、業績改善の期待が支えだ。同社が発表した1~3月期決算は68億2741万人民元(約1611億円)の赤字に転落したものの、損失は前四半期の151億4428万人民元から大幅に縮小している。BYDに関しては、5月の自動車販売が9カ月ぶりにプラス成長となったことを好感した。
セクター別では、クラウド関連が高い。微盟集団(2013/HK)が16.2%、金山雲HD(3896/HK)が7.2%、金蝶国際軟件集団(268/HK)が4.5%、万国数拠HD(9698/HK)が2.9%ずつ上昇した。
ネット関連の銘柄もしっかり。テンセントや美団のほか、中国電子商取引(EC)最大手の阿里巴巴集団HD(アリババ:9988/HK)が5.3%高、ライブ配信アプリの映宇宙集団(3700/HK)が3.5%高、ショート動画投稿アプリの快手科技(1024/HK)が3.0%高と値を上げた。
半面、香港の不動産セクターは安い。新世界発展(17/HK)が3.6%、新鴻基地産発展(16/HK)が3.3%、領展房地産投資信託基金(823/HK)が1.3%、九龍倉置業地産投資(1997/HK)が1.1%ずつ下落した。香港は金融政策で米国に追随するため、米利上げ観測が浮上していることを不安視している。米国で今週公表される雇用統計が底堅い内容を維持すると予想される中、利上げが前倒しされるとの見方も一部に広がった。
本土マーケットは3日続落。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.04%安の4056.24ポイントで取引を終了した。不動産が安い。医薬、エネルギー、消費、公益、インフラ、空運なども売られた。半面、ハイテクは高い。素材、自動車、銀行も買われた。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)











