江蘇省蘇州市の警察は7月6日、同市に在住している日系企業駐在員の日本人の男(34歳)が通い詰めていたバーで女性店員(19歳)を刺殺したとして身柄を拘束したことを明らかにした。7月6日付で中国国営の新華社通信が伝えた。


 調べによると、男は蘇州工業園区の日系会社に勤務し、蘇州高新区にあるピアノバーに通い詰めていた。7月4日夜にも1人でこのバーを訪れて店員の李招君さんとソファーに座って話し込んでいた。すると入店から10分程度が経過したときに悲鳴がとどろき周りにいた経営者らが異変を察知。李さんが男に刃物で刺されたことが分かり、直ちに救急などへ通報した。李さんは病院に搬送されたが死亡が確認された。男はそのまま現場にとどまり駆けつけた警察官に拘束された。
警察の取り調べに対して男は李さんと金銭トラブルを抱えていたことを供述。現地の警察は上級機関に報告を行い、関係部門が上海市にある日本の総領事館へ連絡したという。(編集担当:麻田雄二)

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