中国で故・毛沢東主席の孫の毛新宇氏が少将に昇格していたことが分かった。毛新宇氏は中国人民解放軍で最年少の「将軍」になった。
人民日報などが報じた。

 毛新宇氏は1970年1月17日生まれ。人民解放軍で70年代生まれの将軍は、今のところ毛新宇氏ひとり。

 毛新宇氏の父は、毛沢東と2番目の妻の楊開慧の第2子として生まれた毛岸青氏。毛岸青氏は1950年ごろ、統合失調症を発症。1930年代に国民党に逮捕され殴られたことが原因とされている。
毛岸青氏はソ連(現・ロシア)に長期滞在していたことがあり、ロシア語翻訳を務めていたとされる。

 毛新宇氏は明清史を専攻して、1992年に中国人民大学歴史学科を卒業。中央党校で修士号、軍事科学院で博士号を取得。2008年7月から、軍事科学院で戦略部副部長として勤務している。1997年に元ホテル従業員のハオ明莉さんと結婚。ハオさんは2003年に北京市内の秦城監獄内で死亡したとされる。
ただし、出国したとの情報もあり、詳細は不明。ふたりの間に、子はいなかった。(「ハオ」は「赤」におおざと)

 毛新宇氏は2002年、劉浜さんと結婚。2003年に息子が、08年に娘が生まれた。写真右が毛新宇氏。中国新聞社が2010年3月に配信。
(編集担当:如月隼人)

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