中国メディア・今日頭条は24日、「日本の老人が刑務所に死に場所を求めている!」という記事を掲載した。凶悪な犯罪が少なく安全で、落とした財布が戻ってくるモラルの国である日本において、不思議な現象が生じていると伝えている。
記事は、65歳以上の高齢者による犯罪の増加を取り上げている。最高齢は91歳だという。
もうひとつの側面として記事が注目しているのは、安定した収入も衣食住の保障もない高齢者にとって、最低限であろうとも住む場所にもご飯にも困らず、病気になれば看病をしてくれる人もいる刑務所の方が快適だという点だ。
そのため、出所した高齢者は再犯を繰り返しては刑務所に舞い戻ってくるという。泣くに泣けず、笑うに笑えない状況が日本では起きており、刑務官は高齢者のお世話をするヘルパーになっているのが現状だと記事は指摘した。この記事の指摘は、法務省の「犯罪白書(平成30年版)」でも裏付けられる。
記事では、受刑者一人当たり年間20万円近くの費用を国が出していると説明。「懲役二年である万引きをすれば国は40万円をかけて刑務所で介護をしてくれる」とし、刑務所で老後を迎えることが、彼ら高齢者にとって幸せなことであると締めくくっている。
記事では日本の高齢者による犯罪を取り上げているが、高齢化で日本を追いかけている中国も、低所得・独居の高齢者問題は決して他人事ではない。適齢期に結婚できない若い男性にあふれている中国では、より深刻な問題といえそうだ。
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