◆第31回NHKマイルC・G1(5月10日、東京競馬場・芝1600メートル)

 若駒には一つのアクシデントが大きな影響を及ぼすことがある。ローベルクランツ(牡3歳、栗東・小林真也厩舎、父サトノダイヤモンド)にとっては東京スポーツ杯2歳Sがそれに当たる。

3コーナー手前で内から他馬の激しい接触を受け、不完全燃焼の競馬になった。

 続くきさらぎ賞は精神的なダメージなどを考慮した調整で、展開がかみ合わなかったこともあり、力を出し切れずに7着。一度狂った歯車を戻すのは難しいかと思ったが、毎日杯は好位から2着に踏ん張った。3着以下には3馬身差。明らかに復調の兆しと言っていい。

 この馬に注目しているのは、デビューから手綱を執り続ける松山弘平騎手=栗東・フリー=の高い評価を、早い段階に聞いていたからだ。すでに今春G1で2勝を挙げる主戦は、1週前追い切り後に「前走、前々走より明らかに良くなっています」と手応えを口にした。前走別成績で【6・3・0・13】と連対率40%を超える毎日杯組。3歳マイル王へ、確かな追い風が吹いている。(山本 武志)

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