◆春季高校野球滋賀県▽決勝 滋賀学園3―1彦根総合(6日・マイネットスタジアム皇子山)

 滋賀で決勝が行われ、センバツに出場した滋賀学園が彦根総合を下し、県初の3年連続優勝を飾った。4番の中野壮真捕手(3年)が先制犠飛と2点二塁打と全打点を記録。

背番号10の奥間賢(3年)が1失点完投した。滋賀学園は23日開幕の春季近畿大会(京都)に出場する。

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 悩める主砲がようやく目覚めた。滋賀学園の4番・中野が全得点をたたき出す活躍で、初の3年連続優勝に導いた。

 3回無死一、三塁で左翼フェンス際まで運ぶ先制犠飛。同点の5回1死二、三塁では左翼フェンス直撃の2点二塁打を放つなど3打数1安打3打点だ。チームの主軸としては申し分ない働きだが、中野は「ずっと打てなくて不調でした」。準決勝までは12打数2安打の打率1割6分7厘と苦しんでいた。それでも「4番を代えない。つなぐ意識でバッティングをしろ」と我慢して4番起用を続けた山口達也監督(44)の心意気に応え、ようやく結果を出した。

 「タイミングがうまく取れなくなった」。大会期間中の打撃練習では、野手、投手など複数人が打撃投手を申し出てくれ、変化球も交え投げてくれた。

悩みを抱いたまま、球場入り。ノーステップで打つことに決めた。「いつもはすり足で追い込まれた時にノーステップにしていましたが、今日は最初からノーステップで打ちました」。胸にあったのは指揮官から言われた「つなぐ意識」。「四死球でもいいし、犠牲フライでもいい。とにかく芯に当てることだけを心がけました」と振り返った。

 昨夏まで捕手を務めていたが、昨秋の新チームから一塁手になった。センバツ後に捕手に復帰。「自信があるので捕手で勝負したかった。全体をみることができるので」。打撃練習の時間は減っても投手陣と話す時間に費やした。この日も先発・奥間を強気なリードでもり立てた。

 23日開幕の近畿大会では「すごいピッチャーがゴロゴロいる。夏は甲子園で優勝することを目標にしているのでそのためにも、対戦が楽しみです」。復調した打撃がどこまで通用するか楽しみにしている。

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