◆JERAセ・リーグ 巨人5x―3広島(12日・岐阜)
巨人・佐々木俊輔外野手(26)が岐阜の夜空に劇的なアーチをかけた。同点の9回、広島の守護神・中崎からプロ初となるサヨナラ2ランを放った。
感触はいつまでも手に残っていた。岐阜のG党を最後に沸かせたのは佐々木だった。「あまりホームランを打ち慣れていないのでちょっとひやっとしましたけど『頼む、入ってくれ』と思いながら走っていました」。走りながら目で追った飛球は、右中間席に飛び込んだ。今季4号はプロ初のサヨナラ2ラン。球場の熱量が最高潮に達すると、何度もガッツポーズを繰り返した。「最高です! もう、気持ちよかったです」。初めて浴びるウォーターシャワーが心地よかった。
3―3の9回無死一塁。
3年目の今季、強力なライバルが現れた。帝京高の先輩であり、22年にパ・リーグで首位打者を獲得した松本が日本ハムからFAで加入。春季キャンプから一緒に過ごす時間が増えるにつれ、危機感が高まった。外野守備では打球へのチャージが速く送球も正確。走塁、打撃含め「考え方にしても全部すごい。全然勝負できないなと。勝てないなって思った分、もっと自分でやらなきゃいけないなと思いました」。
年下の後輩とも高め合う。前日11日の名古屋での休養日は、ともに23年ドラフトで入団した平山を誘ってうなぎを食べに出かけた。この日、7回1死から右翼線二塁打を放つと、平山の左前安打で生還。平山はプロ初の猛打賞もマークした。「平山もあれだけ打ってくれたので。2人でいいご飯が食べられたんじゃないかと思っています」と笑った。
岐阜は社会人・日立製作所時代に首位打者争いを繰り広げた相性のよい球場。サヨナラ弾でさらにいい思い出が増えたが、余韻に浸るつもりはない。「3年目ですけど、年齢でいったら若くない。もう本当に、とにかく1軍に残りたいという必死な思いでやっています」。劇的勝利で貯金は1になった。
【清水隆行Point】 佐々木のサヨナラ弾は、打席前に割り切れたことが大きかった。1点取れば勝ちの展開で無死一塁。タイプを考えれば“何かある”と本人も思ったはず。だが、ヒーローインタビューで話していたが、コーチから「何もなければ初球からいっていい」と声をかけられたことで頭が整理できたはずだ。
昨年はバットを上段に構えていたが、今年はリラックスするように構え、いい意味で“遊び”があるように映る。昨年までのようにキチッ、キチッとしたスイングだったらずらされた時にもろさが出たと思うが、ややタイミングを抜かれても体勢は崩れきれず、ボールをうまくバットに乗せられていた。(野球評論家・清水 隆行)










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