◆米大リーグ ブルージェイズ5X―3レイズ=延長10回=(13日、カナダ・トロント=ロジャーズセンター)

 ブルージェイズの岡本和真内野手は0―1で迎えた8回無死満塁で左翼に同点犠飛、1―3で迎えた延長10回1死一、二塁では四球を選んでバーショの劇的サヨナラ満塁弾を呼び込んだ。岡本は第1打席で四球で出塁。

渡米後最長としている連続試合出塁を15に更新するなど、3打数無安打1打点1得点2四球。打率は2割3分9厘となった。ブ軍は対レ軍5連敗だったがスイープを阻止。今季の延長戦は3勝3敗となった。

 2点を追う延長10回1死一、二塁。レイズ6番手ブルックスの6球目、低めスライダーを見極めた岡本が望みを繋いだ。全ての塁が埋まると続くバーショが、左翼へ劇的満塁サヨナラ弾。4万119人を集めた本拠地が熱狂する中、岡本はナインと共に歓喜の輪をつくると、ヒーローをホームで迎え入れた。

 「勝ったことがまず、すごくうれしかったです。連敗していたので、ああいう劇的な形で止まって良かった」と3連敗で止まった勝利に笑顔の岡本。安打はなくても、随所で存在感を示した試合でもあった。

 0―1で迎えた8回無死満塁では、堅実さが光った。

打球速度104マイルの強い当たりは惜しくも左翼手の正面だったが、三塁走者が同点のホームに生還するには、飛距離十分。これが、メジャー初犠飛。今季9度目の満塁機では5打点目となった。第1打席は、3球目にABSで判定が覆ってカウントを不利にするも、最後は低めのスイーパーを見極め、四球で出塁。4月28日から続く渡米後最長の連続試合出塁を「15」に更新した。

 「もちろん毎日(安打を)打ちたい気持ちはありますけど、打てる時、打てない時はあると思いますし、出塁できていることはプラスにとらえてやっていきたい。日々自分のパフォーマンスが最低限でも出せるように、その日のベストを出せるようにやっている」と語る。

 この日は守備でも、4回シンプソンの三塁線への強烈な当たりのゴロに横っ飛び。素早く体勢を立て直して一塁送球、メジャー屈指の俊足シンプソンをアウトにした。実況アナは「単なる好プレーではなく、抜ければ長打となる当たりを止めた重要なプレーです」と絶賛。俊足左打ちのシンプソンの打席は、2ストライクまでは内野の芝部分まで極端に前進。周到な備えあればこその美技だった。

9回にはファウルボールを追いかけ、三塁側ネットに突っ込むハッスルプレーもみせた。5連敗のレイズから待望の今季初勝利をもぎとった背景には、地味ながらセンスが光る岡本の貢献があった。

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