◆JERAセ・リーグ 阪神4―2中日(19日・倉敷)

 阪神のドラフト1位・立石正広内野手(22)が初打席の初球を安打する鮮烈デビューを飾った。先頭の2回、中日・金丸の真っすぐを力強いスイングで中前へ。

1月の新人合同自主トレ中に発症した右足の肉離れに始まり、3度の故障離脱で出遅れたが、ついにベールを脱いだ。

 立石の友人たちはそろって「マサを嫌いな人はいない」と口にする。高川学園中のスポーツ選抜コースに通う学生の多くは、部活に全力を注ぎ勉強は二の次になる。ただ同級生で野球部だった山本晃也さん(23)は「休み時間に自習したりしていて、クラスで常に3位以内に入るくらい成績も良かった」と文武両道だった中高生時代を証言した。テスト前には、クラスメートからの質問が殺到。教室内で“立石塾”が開講されるほど、勉強面でも頼れる存在だった。

 初めて主将を務めた創価大時代は、親身になって後輩とも向き合った。昨年、選手寮で同部屋だった西田和大さん(20、現3年)は「打撃についてはとにかく細かいところまで聞きました」と感謝を惜しまない。夜になると、大きなガラス窓に打撃フォームを映して、何度も実演指導を受けた。困っている人がいれば、自身の知識や技術を惜しみなく伝えられる心の広さ。そこに立石正広が愛される理由が詰まっている。(阪神担当・藤田 芽生)

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