◆第93回日本ダービー・G1(5月31日、東京競馬場・芝2400メートル)

 今週はいよいよダービー。「G1トク捜リレー」で栗東の理貴記者は、プリンシパルSの勝ち馬のメイショウハチコウ(牡3歳、栗東・牧浦充徳厩舎)に注目した。

 大仕事を成し遂げても不思議はない。プリンシパルSの勝ち馬、メイショウハチコウが非常に気になる。19年に単勝93・1倍の12番人気で勝利し、波乱を巻き起こしたロジャーバローズの産駒。間近で見る戦車のような重厚な馬体は、何かやってくれそうな期待感がある。

 「スタートがめちゃくちゃ速い。天性のものを持っている。追い出してからの反応も速い」とストロングポイントを語るのは担当の浜田助手。改めて前走を振り返ってみると、非常に中身の濃い勝ち方だった。

 発馬、二の脚の速さを生かして楽に位置を取り、直線では残り300メートルから瞬時に加速。重心が低く跳びの大きなフォームで、トップスピードに乗るまでが本当に速かった。追い出しを待つ余裕もあり、着差以上の完勝。東京の瞬発力勝負に対応できるところを見せつけた。

 まだリミッターを完全に解除しているわけではない。牧浦厩舎のスタイルで追い切りでは派手な時計は出さないが、「時計を出そうと思ったらいくらでも出る。今まで乗った中で一番いい馬。何せ加速が速いし、仕掛けたらグンといくからね」と同助手。秘める能力はまだまだ底が知れない。

 祖父は05年に無敗3冠を達成したディープインパクト。勝てば、史上初の父子3代制覇の偉業達成だ。トライアルを勝って挑む祭典に「出られるべくしてダービーに出られるし、楽しみ。一発がないかなと思っている」。父系に脈々と受け継がれるダービー馬の血が騒ぎ出す。(山本 理貴)

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