◆日本生命セ・パ交流戦 2026 日本ハム2―4巨人(29日・エスコンフィールド)

 初回からエンジン全開で熱く戦った。盛り上がるベンチで巨人・橋上監督代行は選手と一緒に大声を出して喜んだ。

丸がチーム29試合ぶりの3番打者の打点となる左前適時打を放つと、5番・DHの大城も右前適時打。「泉口の選球(四球)が大きかった。尚輝(吉川)も(安打で)つないでくれた」と1、2番も含めて2得点をたたえた。これで5月は先制すれば9勝0敗となった。

 橋上監督代行はヤクルトの選手、楽天のコーチとして野村克也監督の教えを受けた。相手の新庄監督も阪神時代に野村監督の下でプレー。この日、北海道に向かう羽田空港で新庄野球について「当時、野村さんが面白いと言っていたギャンブル的なプレーも普通にやって。ツーランスクイズも含めて意表をつくというか。野村さんの一丁目一番地みたいなところはありますよね」と語った。

 その上で、自身の采配も「動きたいです」と野望を口にしていた。この日は同点の5回に吉川の二盗からダルベックが決勝二塁打。6回無死一塁では前の打席でバント失敗の岸田に「雑な攻撃はしたくなかった。

形をしっかり作ろうと」と再び送りバントを指示して成功し、松本の適時打につなげた。状況を見極めて動いた。

 野村イズムを継承しながらも、「野村さんの考えを思い起こせば思い起こすほど、時代は変わったなと思う」という部分もあるという。野村監督は選手と一定の距離を置くため、選手を名前で呼ばず名字で呼ぶことを徹底していたという。「コーチでも近寄りがたかった。でも、その考えは今の時代には合わない」と若手と時に冗談を言い合える関係を築いている。

 監督代行となった今、勝利の試合後は選手から「監督!」と呼ばれて祝福し合うことも。「軽く扱われることが多いですね」と笑える雰囲気がある。その中でも「締めるところは締めないといけない」とメリハリをつけながら選手の背中を押してともに戦っている。

 三塁にダルベック、中堅にキャベッジ、一塁でプロ初スタメンのティマを起用し、球団4年ぶりの助っ人野手3人先発。試合前のメンバー表交換では新庄監督と笑顔で握手した。「本当に久しぶりだったので。

感動の抱擁にはなりませんでしたけども。されるのかなって心配しましたけど」と健闘を誓い合った。ノムさんの「教え子対決」を制して監督代行として2勝目を飾った。(片岡 優帆)

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