◆日本生命セ・パ交流戦 2026 巨人3―2オリックス(2日・東京ドーム)
巨人・則本昂大投手(35)が、7度目の先発で待ちに待った移籍後初勝利をつかんだ。楽天時代から得意としてきたオリックスを相手に、6回途中5安打2失点の粘投。
この光景を待っていた。苦しんだ分だけ、則本の瞳は潤んだ。5回2/3を2失点で初白星。オレンジに染まる東京Dでヒーローに選ばれた。「やばいっすね! 最高でぇぇぇす!」。4月2日の初登板から2か月。7度目の挑戦でやっと、勝利の女神がほほ笑んだ。「最高です」の絶叫は、必ずすると決めていた。
直球は今季最速タイ150キロ。
それまでの6登板で打線の援護は計3点。降板直後に中継ぎが打たれた試合も一度じゃない。
14年目での海外FA行使。移籍先未定の1月中旬まではメジャー球で自主トレをしていた。車の運転中や練習の合間、数時間置きに「こっちに行くべきか…」と揺れ動いた。最後腹をくくれた背景には元巨人・菅野智之の存在があった。1学年差だがプロ入り同期。1年目のオフ、優勝旅行先ハワイでの対談から仲が深まり、今オフも食事の席や電話で何度も相談に乗ってもらった。
巨人入りを報告すると、言われた。「(いつか)また一緒にできたらいいね」―。「菅野さんが帰ってくる時までバリバリやっときます」。そう約束してユニホームに袖を通した。海の向こうで菅野は日米150勝を達成。「本当に侍の魂を感じる」。35歳で衰えるわけにはいかなかった。
今季新調したグラブには初心の意を込めた。色は新人時代の黒に戻し、ウェブには家族の名前のイニシャルを刻んだ。「早く勝って『則本に初勝利を』というチームメートの重圧を解き放ちたかった。










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