◆報知新聞社後援 第75回全日本大学野球選手権記念大会▽1回戦 東日本国際大5-3国際武道大(8日・神宮)

 5大会連続19度目の出場となる東日本国際大(南東北大学)が国際武道大(千葉県大学)に3点差を逆転勝ち。初戦を突破した。

今秋ドラフト候補の黒田義信外野手(4年=九州国際大付)は「1番・中堅」でスタメン出場。5回には中犠飛で反攻ののろしを上げ、7回には右翼線二塁打を放つなど勝利に貢献。ネット裏に集結したスカウト陣をうならせた。

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 黒田の闘志に火がついた。3点ビハインドで迎えた5回1死満塁の好機。藤木豊監督(64)が手を合わせ、こう語りかけてきた。

 「もう、頼んだ!」

 初球低めの141キロストレート。魂を込めてバットを振った。中犠飛となり、三塁走者が生還。「監督さんからの『頼んだ』という一言で、自分の中で覚悟ができた。そこの信頼関係はあるんで、良かったと思っています」。反撃開始を告げる一打になった。

 勢いは加速する。同点の7回1死一塁ではカウント2ボール1ストライクからの5球目、高めの141キロ直球を振り抜き、右翼線の二塁打とした。「仲間のためにという思いだけで、素直にバットが出た」。チームへの思いが快音となった。

 九州国際大付でもプロ注目の好打者として鳴らし、プロ志望届を提出したが、指名漏れ。東日本国際大に進学し、才能は開花した。

 一番成長したことは?

 「一番は野球に対する考え方です。大学に来て、守備、バッティング、走塁、一つ一つ丁寧にレベルアップをしていかないと、いい選手にはなれないと監督さんから言われている。そこの考え方が一番変わったと思っています」。藤木監督からは入学後、「プロの中で、1年間をやり抜く体作りを大切にしろ」と助言を受け、フィジカルの強化に心血を注いだ。

 「日々のウェートトレ、走り込みでしっかり基礎を作ってきた」。入学時のベンチプレスは最大90キロだったが、現在は125キロ。

スクワットは130キロから200キロ。デットリフトは150キロから195キロに強化。全ては打球の強さに表れている。

 高校時代から視察している巨人の榑松伸介スカウトディレクターは、長野久義編成本部参与らとともにクロスチェック。「高校時代はスピードが目立ちましたが、着実にパワーアップしている。打って走れる外野手。馬力やパワフルなプレースタイルが評価できます。いい選手ですね」と称賛した。

 黒田は目指すべき理想型に「高橋由伸さん、前田智徳さん」と2人のレジェンドを挙げた。「チャンスでの勝負強いバッティングがすごい。かなり小さい頃から野球のバッティングの動画を見るのが好きで、由伸さんや前田さんがかっこいいなと思って、そこから憧れって感じです」。照準は全国の頂点。

ヨシノブが、神宮の杜で暴れまくる。(加藤 弘士)

 ◆黒田 義信(くろだ・よしのぶ)2004年5月26日、長崎・佐世保市生まれ。22歳。小学時代はソフトボールをプレー。日宇中では黄城ボーイズに所属。福岡・九州国際大付では3年春夏に甲子園出場。3年時U―18高校日本代表。180センチ、83キロ。右投左打。50メートル走5秒9、遠投115メートル。

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