大学日本一を決める戦いが開幕し、神宮と東京Dで計7試合が行われた。31年ぶり出場の関大(関西学生)は、今秋ドラフト上位候補左腕・米沢友翔(4年)が、8回無失点10奪三振の好投で初戦突破に導いた。

 関大・米沢が圧巻の全国デビューを果たした。初回先頭から5者連続三振を奪う立ち上がりで、4回まで無安打投球。8回を投げ103球で散発3安打、10奪三振の無失点で、大会35年ぶりの勝利に導いた。

 「(相手が)真っすぐに張っていたので、真っすぐ主体で行こうと思った」と力のあるストレートで真っ向勝負。自己最速に1キロまで迫る148キロをマークした。北海学園大の島崎圭介監督(54)は「ボールの質では、去年(対戦)の青山学院の鈴木(泰成)くんクラスのキレですね」と称した。

 2年夏に肘と肩を痛め、1年間をリハビリに費やした苦労人。今春の関学大戦(甲子園)で、準完全試合でリーグ戦初勝利を挙げると勢いに乗った。4勝でMVPに輝くなど一気にブレイクし、スカウトの評価もうなぎ登り。リーグ戦を11人態勢で視察したこともある巨人の岸スカウトは「(今季1番だと思った)初勝利の時より良かった。全国の舞台でも力まずに投げていた」と評価した。

 憧れの存在は2年先輩の中日・金丸夢斗投手(23)だ。

初勝利の際には直接、電話で祝福された。背番号21を受け継ぎ、エースの振る舞いを学んできた。小田洋一監督(60)も「ベンチの信頼度は金丸と変わらない。体力的にもまだまだだが、2、3年したら上に行くかもしれない」と潜在能力に期待する。

 「初回に先制してくれたので流れに乗れました」とスミイチの援護にも感謝を忘れず、ゼロを並べた米沢。金丸と同じエース道を歩む。(高柳 義人)

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