中国メディアの環球時報は22日、「中国の電気自動車(EV)メーカーがグローバルサウスを新たな自動車の戦場に変えつつある」とする独立系メディア、チャイナ・グローバルサウス・プロジェクトの記事を紹介した。
記事は「南アフリカでの車両命名コンテストからブラジルでの現地生産に至るまで、中国の自動車メーカーは、さまざまな市場の購入者の間でブランドの認知度と知名度を高めるため、革新的な方法をますます積極的に採用している」とし、世界のEV販売台数が昨年2000万台を突破し、うち60%を中国の自動車メーカーが占めたことに触れ、「これは長年にわたり老舗メーカーによって支配されてきた自動車業界の構図を覆すものだ」と伝えた。
記事によると、世界中で生産されるEVの約75%が中国の組立ラインから出荷されている。中国の規模とスピードが、フォードやフォルクスワーゲン、トヨタなどの市場シェアを侵食している。この変化に適応できない老舗自動車メーカーは、これまで支配してきた主要市場でのリーダーシップを失うことになる。
アフリカ諸国はEV普及の重要な舞台だ。EV普及の新たな成功事例として注目されているエチオピアでは、乗用車や公共バスなど14万台超のEVが道路を走っている。同様にケニアにおけるEV登録台数は、2022年の1400台未満から25年には3万9000台超に急増した。この増加は、さまざまな輸送手段における中国のEV技術の採用が大きな要因となっている。
中国の近隣地域では、インドネシアにおいて既存ブランドとの競争が顕著に見られる。同国を含む東南アジア6大市場における中国自動車メーカーのシェアは、かつてはごくわずかだったものが5%以上にまで急拡大している。タイでは25年にEV販売台数が前年比80%増の12万台を超え、うち80%以上を中国ブランドが占めた。最新のバンコク国際モーターショーでは、中国ブランドが予約全体の54.5%を占めた。
中南米では、中国ブランドが同地域最大の自動車市場であるブラジルのEV販売台数の80%以上を占め、中国EV大手の比亜迪(BYD)は25年末にゼネラルモーターズ、フィアット、トヨタを上回って2番目に売れているブランドとなった。
記事は「これまで業界をけん引してきた老舗自動車メーカーは今や、中国のサプライヤーからバッテリー技術のライセンスを取得したり、中国のEVスタートアップと提携したり、中国製EVを自国市場に輸出したりしている。巨大企業が苦境に陥る一方で、中国の自動車メーカーは史上類を見ないペースで車両を生産し続けている。そしてこれは戦いの始まりにすぎない」と伝えた。(翻訳・編集/柳川)











