27日の香港マーケットは、主要93銘柄で構成されるハンセン指数が前日比87.23ポイント(0.34%)安の25565.74ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が43.53ポイント(0.51%)安の8490.31ポイントと反落した。売買代金は2335億1480万香港ドル(約4兆7450億円)に縮小している(26日は2548億2360万香港ドル)。

 投資家の慎重姿勢が強まる流れ。中国の7月工業企業利益は前年同月比11.2%増にとどまり、伸び率は3カ月連続で縮小している。景気不安が改めて意識された。また、7月の米個人消費支出(PCE)物価指数が3.7%上昇と市場予想を上回り、米連邦準備理事会(FRB)が目標とする2%を上回る状況が長期にわたって続いた。FRBが利上げを急ぐ可能性も指摘されている。また、ジャクソンホール会議でのウォーシュFRB議長講演を28日に控え、金融政策の動向も警戒された。
 ただ、下値は限定的。半導体・人工知能(AI)産業の拡大期待が支えだ。半導体大手エヌビディアの5~7月期決算が売上高2.1倍、純利益2.3倍と過去最高を記録し、8~10月期の売上高見通しも予想を上回っている。指数がプラス圏に浮上する場面もあった。(亜州リサーチ)
 ハンセン指数の構成銘柄では、モバイル端末・自動車メーカーの小米集団(1810/HK)が3.4%安、中国政府系酒造大手の華潤ビールHD(291/HK)が3.2%安、モリブデン中国最大手の洛陽モリブデン集団(3993/HK)が3.1%安と下げが目立った。
 セクター別では、自動車が安い。
小米のほか、嵐図汽車科技(7489/HK)が11.3%、北京汽車(1958/HK)が6.4%、長城汽車(2333/HK)が4.1%ずつ下落した。嵐図汽車は昼に中間決算を発表。純損益が赤字に転落したことを売り材料視している。
 香港不動産セクターもさえない。九龍倉置業地産投資(1997/HK)が1.9%安、信和置業(83/HK)が1.7%安、長江実業集団(1113/HK)と恒基兆業地産(12/HK)がそろって1.4%安で引けた。香港は金融政策で米国に追随するため、域内金利の高止まりも警戒されている。
 半面、半導体セクターは高い。瀾起科技(6809/HK)が12.3%、上海天数智芯半導体(9903/HK)が10.5%、兆易創新科技集団(3986/HK)と上海壁仞科技(6082/HK)がそろって7.1%ずつ上昇した。ほか、プリント基板(PCB)関連の建滔集団(148/HK)が7.2%高、深セン市大族数控科技(3200/HK)が6.1%高、大規模言語モデル(LLM)の北京智譜華章科技(2513/HK)が12.6%高、ミニマックス・グループ(MiniMax:100/HK)が3.8%高と値を上げている。ミニマックスの中間決算は調整後純損益が赤字拡大となったが、売上高は283.2%増に膨らみ、すでに前年通期を超過。売上の伸びが評価された格好だ。
 他の個別株動向では、中枢神経疾患・がん治療薬主力の翰森製薬集団(3692/HK)が16.0%高。
同社の中間決算は35.8%増益と堅調だった。
 本土マーケットは3日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比1.13%高の3956.57ポイントで取引を終了した。ハイテクが高い。軍需産業、不動産、医薬、証券なども買われた。半面、銀行は安い。消費、自動車、公益、保険も売られた。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)
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