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「やすらぎの刻~道」傷ついた敵兵が目の前にいたら助けるか?「助けないわ、だって敵なんでしょ」第16週

「やすらぎの刻~道」傷ついた敵兵が目の前にいたら助けるか?「助けないわ、だって敵なんでしょ」第16週
イラストと文/北村ヂン
倉本聰・脚本「やすらぎの刻~道」(テレビ朝日系・月~金11時30分~)第16週。

前週は、梅宮辰夫演じる幽霊に向かって石坂浩二がこれまでのあらすじを説明するという、アバンギャルド過ぎる総集編に驚愕させられたが、今週は「道」パートでのシリアスな展開。

しの(清野菜名)、公一(佐藤祐基)の元恋人・紀子、熊のフミコ、いとこの鉄兵(平山浩行)……様々な人&熊との別れが描かれた。

無邪気な女の子が軍国少女化してしまった悲しみ


かねてより「お国のために、たとえば従軍看護婦のような、直接的に貢献できる仕事をしたい」と言っていたしのが家を飛び出してしまった。

しのは失踪する前、三平(風間晋之助)とこんな話をしていた。

「もしも前線でお前の目の前に傷ついた敵兵がいて、助けを求めたらお前、助けるか? 放っとくか?」

「助けないわ、だって敵なんでしょ」

「敵も人間だぞ」

従来の、戦争をテーマにしたドラマや映画では、戦時中でありながら主人公たちは「戦争はよくないもの」「敵も人間」と主張しているケースが大半。戦争協力に前のめりで「敵なら助けない」とまで言い切っちゃうのはかなり斬新なヒロイン像と言えるだろう。

ただ、当時のリアルな雰囲気は「敵も人間」なんて言えるような状況ではなかったはずだ。もともとは「敵も味方」的な考え方を持っていたとしても、時代の空気に流されて「敵なら助けない」と言っちゃう人がほとんどだったんじゃないだろうか。

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「「やすらぎの刻~道」傷ついた敵兵が目の前にいたら助けるか?「助けないわ、だって敵なんでしょ」第16週」の みんなの反応 1
  • jinn 通報

    ここまで容赦なく「戦時下の本当のリアル」を描くドラマを作れる人は今後もういないかも、という思いは強まるばかりです。

    5
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やすらぎの刻~道

やすらぎの刻~道

幅広い世代から絶大な支持を集めた『やすらぎの郷』の主人公・菊村栄(石坂浩二)が執筆するシナリオ『道』が、新たに映像化。倉本聰×テレビ朝日が再タッグを組んでお送りする『帯ドラマ劇場』にて、2019年4月8日~2020年3月27日放送。

2019年7月29日のレビュー記事

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