2024年シーズン限りで引退した元日本代表FW柿谷曜一朗氏は、『ジーニアス』と呼ばれる天才選手だった。
16歳の若さでセレッソ大阪とプロ契約を結ぶもブレイクするまで時間がかかった。
その柿谷氏がテレビ朝日系列の『しくじり先生』に出演。自ら素行不良だったことを告白していた。
鳴り物入りでプロに入ったものの、自分勝手なプレーに終始するばかりだったため、全くパスを貰えなかったとか。
一方、同じ2006年にセレッソでプロになった同期の香川真司はスター街道をまっしぐら(香川は1989年3月生まれ、柿谷氏は1990年1月生まれ)。
柿谷氏は、当時についてこう振り返っていた。
「どんどん僕は香川選手と差をつけられていきます。
サインを求める列とかが香川選手だけ多いので僕は拗ねます。グッズの売れ行きも香川選手のほうが圧倒的。羨ましいもありましたけど、とにかく拗ねてましたね。
僕が拗ねてるのもみんな分かるので、僕の前では香川真司さんの名前出さないんですよ。
僕の横で、『真司、お前、昨日いい活躍したな』って言葉がもし聞こえると、僕は舌打ちしてたと思うんで…僕の前でそういう話はしないでくれっていうくらい、16~17歳で…。
練習に真面目に取り組んだとしても香川さんに勝てないし、練習でどんだけ頑張ったとしても香川さんが試合に出るしっていう状況になっていきます。
監督もスタッフも僕に信用もないですし、ちゃんとやってるかなと思ったら、またすぐに遅刻を繰り返すので、結局、だれからも信用されなくなってきました」
毎日のように練習に遅刻するようになったそうで、当初は遅刻1回で1万円だった罰金は、最終的に1回で80万円になったが、「遅刻してお金払って済むなら」という感覚だったとか。
さらに、自分が試合でプレーさせてもらえないため、「セレッソが負けたら、俺がいないから負けた!ほらみろと大はしゃぎ」するまでに…。
「セレッソが負けている時はすごい気分がいいといいますか、次の日の練習は遅刻なんかせずにまっすぐ行く感じ。セレッソが勝っていると、次の日もチームの輪に入れないなと…」という状況だった。
そうしたなか、香川と同じくスターだった乾貴士がいない試合でスタメン起用された柿谷氏は、2ゴールを決めた勝利に大貢献したが、翌日もなんと遅刻…。
すると、スタッフから「お前はチームにいるべきではない、出て行ってくれ」と宣告され、そのまま逃げるようにJ2の徳島ヴォルティスにレンタルで放出されることになった。
その徳島でブレイクのきっかけを掴むことになる柿谷氏は、こうも話していた。
「香川さんのプレーも活躍も見ないようにしてました。(自分が)恥ずかしいというよりも認めたくないっていうのもあったので。
子供、ガキのまま大人の世界に飛び込んでしまったので、人へのリスペクトもなければ、感謝の気持ちもなにもない。
そういう選手がチームの一員になれることもなく、こういう結果になってしまった。やさぐれて、腐っていた」
なお、37歳になった香川は現在もセレッソでプレーしている。
筆者:井上大輔(編集部)

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