2026年6月1日、香港メディアの香港01は、中国の研究チームが通信妨害下でも完全に自律して敵を捜索し、100%の殺傷率を達成可能なドローン群制御アルゴリズムを開発したと報じた。
記事は、激戦下では従来の手法では意思決定に数秒を要し、その間にドローンが600メートル近く進んでしまう致命的な遅延が生じるとした上で、西北工業大学航天学院の研究チームが開発したHG-STR(異種グラフ時空推論)アルゴリズムでは意思決定時間がわずか6.6ミリ秒まで短縮できると紹介した。
また、従来のドローン群制御アルゴリズムでは味方、敵、地形などの全データを同種として扱い、データ処理に混乱が生じやすかったと指摘し、HG-STRでは味方のドローン、捜索エリア、敵の目標をそれぞれ異なる種類の「ノード」として定義し、敵の目標を発見すると「優先度の高い脅威」として扱われ、近くに味方がいる場合は「協力の機会」と見なされると伝えた。
さらに、戦場で敵の妨害により通信が遮断されドローンが孤立する問題に対し、通信途絶後も味方の最終位置や敵が最後に現れた場所を記憶する「独自の記憶モジュール」と、問題を段階的に分解して「捜索か攻撃か」を判断する「階層的意思決定メカニズム」という二つの重要な仕組みが導入されているとした。
記事は、シミュレーション実験の結果、通信範囲が制限された条件下でも、視界の外に隠れている目標を含め敵目標を100%消滅させ、96%の捜索成功率を達成したと紹介。このアルゴリズムは小規模な環境で訓練を終えれば、再訓練することなく広大でドローン数が多い環境へリアルタイムで展開が可能だと伝えた。
そして、専門家が「人間による指揮が断たれた後でも指令に基づき、すべての目標を見つけ出し、殲滅するという任務を遂行できるようになる」との見方を示したことを紹介した。(編集・翻訳/川尻)











