23日の香港マーケットは、主要90銘柄で構成されるハンセン指数が前日比248.04ポイント(0.95%)安の25915.20ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が69.15ポイント(0.79%)安の8732.63ポイントと続落した。売買代金は2553億7930万香港ドル(約5兆2046億円)に拡大している(22日は2283億260万香港ドル)。

 投資家の慎重スタンスが継続する流れ。ホルムズ海峡封鎖を背景とした原油相場の高止まりや、中国企業の業績動向が気がかり材料だ。ホルムズ海峡の支配権を巡り、米国とイランは双方で海峡を封鎖。昨夜のNY商品取引所では、WTI原油先物が3.7%高の92.96米ドル/バレルに上昇している。ただ、下値は限定的。中国の政策に対する期待感や、米半導体株高が支えだ。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、創薬ベンチャーの信達生物製薬(1801/HK)が5.9%安、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が5.0%安、電子機器製造受託サービス(EMS)中国大手の比亜迪電子(BYDエレクトロニック:285/HK)が4.7%安と下げが目立った。比亜迪電子のほか、EV(電気自動車)などの下げも響き、ハンセン科技(テック)指数は2.0%安と他の主要指数をアンダーパフォームしている。
 セクター別では、エアラインやツアー会社など旅行関連が安い。中国東方航空(670/HK)が6.1%、中国国際航空(753/HK)が4.8%、中国南方航空(1055/HK)が4.5%、同程旅行HD(780/HK)が2.7%、携程集団(9961/HK)が1.7%ずつ下落した。燃油高騰の影響が危惧されている。繁忙期のメーデー連休(5月1~5日)が近づいているにもかかわらず、中国の航空各社は燃油コスト高を踏まえ、多数のフライトをキャンセルしていると伝わった。

 自動車セクターも急落。吉利汽車のほか、浙江零ホウ科技(9863/HK)が8.0%安、小鵬汽車(9868/HK)が6.4%安、嵐図汽車科技(7489/HK)が5.2%安、比亜迪(BYD:1211/HK)が3.3%安で引けた。販売不振が懸念されている。業界団体の週間データによると、4月第3週(13~19日)の1日当たり乗用車小売台数は、前年同期比33%減の3万5742台に縮小した。
 半面、石油セクターは高い。中海油田服務(2883/HK)が6.9%、百勤油田服務(2178/HK)が4.4%、中国石油天然気(857/HK)が4.2%、中石化石油工程技術服務(1033/HK)が3.8%ずつ上昇した。
 半導体セクターの一角も物色される。晶門半導体(2878/HK)が4.3%高、蘇州貝克微電子(2149/HK)が3.7%高、瀾起科技(6809/HK)が2.3%高、ASMPT(522/HK)が1.5%高で取引を終えた。半導体パッケージング・テスティング機器大手のASMPTについては、1~3月期決算の利益3倍が引き続き材料視されている。
 本土マーケットは4日ぶりに反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.32%安の4093.25ポイントで取引を終了した。ハイテクが安い。
非鉄・レアアース、産金、医薬、自動車、不動産、運輸、保険・証券、インフラ建設なども売られた。半面、石油・石炭は高い。銀行、公益、食品飲料も買われた。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)
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