投資家心理がやや上向く流れ。中国の政策に対する期待感などが支えとなっている。28日に開かれた中央政治局会議では、「内巻」(過当競争)の是正を徹底し、「人工知能(AI)+」行動を全面的に実施する考えが示された。また、中国経済の持ち直しも改めて意識される。格付け会社ムーディーズは27日、中国の格付け見通しを従来の「ネガティブ」から「安定的」に引き上げた。また、今月公表された中国の経済指標は総じて良好。都市部の一部で住宅価格が反転しつつあり、製造業の景況感が4カ月連続で拡大している。米イランの和平交渉が停滞し、原油相場の高騰が続いていることはマイナス材料となるものの、嫌気する売りはひとまず限定された。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、中国の保険・不動産が高い。中国平安保険(2318/HK)が5.2%、中国人寿保険(2628/HK)が4.4%、中国海外発展(688/HK)が4.2%、華潤置地(1109/HK)が3.7%ずつ上昇した。保険事業で中国2位の平安保険が公表した1~3月期決算は投資収益の減少が響き7.4%減益とさえなかったものの、主力事業の生命保険・健康保険は堅調。営業利益の増加が買い安心感につながった。
自動車セクターも上げが目立つ。蔚来集団(9866/HK)が8.0%高、吉利汽車HD(175/HK)が3.5%高、理想汽車(2015/HK)が2.8%高、比亜迪(BYD:1211/HK)が2.6%高で引けた。BYDが報告した1~3月期決算は55.4%減益と低迷したが、粗利益率が改善したことを材料視している。複数報道によると、海外販売の拡大を受け、第1四半期の粗利益率は18.8%と、過去1年間で最も高い水準となった。
農業セクターもしっかり。農機メーカー中国大手の第一トラクター(38/HK)が6.6%高、肥料販売中国最大手の中化化肥HD(297/HK)が3.9%高、化学肥料メーカーの中国心連心化肥(1866/HK)が2.5%高、窒素系肥料メーカーの中海石油化学(3983/HK)が2.3%高と値を上げた。第一トラクターが発表した1~3月期決算は6.2%増益。2025年通期決算の11.9%減益から持ち直したことが好感された。
半面、半導体セクターは安い。華虹半導体(1347/HK)が6.0%、瀾起科技(6809/HK)が3.3%、ASMPT(522/HK)が3.1%、上海復旦微電子集団(1385/HK)が1.3%ずつ下落した。半導体ファウンドリー大手の華虹については、米国の圧力が強まったこともネガティブ。報道によると、米商務省は先ごろ、複数の半導体製造装置メーカーに対し、華虹向けの設備・関連材料の出荷を一時停止するよう求めた。
本土マーケットも反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.40%高の4094.80ポイントで取引を終了した。不動産が高い。非鉄・産金、自動車、消費、保険、インフラ関連、空運なども買われた。半面、ハイテクは安い。銀行・証券、海運も売られた。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)











