29日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前日比28.88ポイント(0.71%)高の4107.52ポイントと反発した。3月12日以来、約1カ月半ぶりの高値水準を終値で回復している。

 中国の政策に対する期待感が相場を支える流れ。28日に開かれた中央政治局会議では、「内巻」(過当競争)の是正を徹底し、「人工知能(AI)+」行動を全面的に実施する考えが示された。中国経済の持ち直しも改めて意識される。格付け会社ムーディーズは27日、中国の格付け見通しを従来の「ネガティブ」から「安定的」に引き上げた。中東情勢の不透明感などで売り先行したものの、下値は固く、指数は程なくプラスに転じている。(亜州リサーチ編集部)
 業種別では、不動産の上げが目立つ。光明地産(600708/SH)が10.0%(ストップ)高、緑地HD(600606/SH)が9.7%(ストップ)高、金地集団(600383/SH)が6.3%高、新城控股集団(601155/SH)が4.5%高で引けた。
 非鉄・レアアース、産金株も急伸。廈門タングステン業(600549/SH)が8.2%高、江西銅業(600362/SH)が4.7%高、中国北方稀土(600111/SH)が10.0(ストップ)高、広晟有色金属(600259/SH)が8.9%高、赤峰黄金(600988/SH)が4.0%高、紫金鉱業集団(601899/SH)が3.6%高で取引を終えた。
 保険株もしっかり。中国太平洋保険(601601/SH)が3.5%、中国平安保険(601318/SH)が3.1%、新華人寿保険(601336/SH)が2.9%、中国人民保険集団(601319/SH)が1.4%ずつ上昇した。平安保険が公表した1~3月期決算は投資収益の減少が響き7.4%減益とさえなかったものの、主力事業の生命保険・健康保険は堅調。
営業利益の増加が買い安心感につながった。インフラ関連株、消費株、自動車株、医薬株、エネルギー株、公益株、半導体株の一角なども買われている。
 半面、銀行株はさえない。招商銀行(600036/SH)が2.8%、重慶銀行(601963/SH)が1.8%、上海農村商業銀行(601825/SH)が1.2%、中国郵政儲蓄銀行(601658/SH)が1.0%ずつ下落した。招商銀の1~3月期決算は1.5%増益にとどまり、融資が伸び悩んでいる。同業に売りが波及した。そのほか、電子機器株も売られている。
 外貨建てB株相場は、上海B株指数が2.83ポイント(1.03%)高の277.20ポイント、深センB株指数が8.72ポイント(0.74%)高の1192.97ポイントで終了した。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)
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