中国経済対策の期待感が投資家心理を上向かせる流れ。28日に開かれた中央政治局会議では、不動産政策が1年ぶりに取り上げられた。会議では「不動産市場の安定に努め、都市更新を着実に推進する」との方針が確認されている。また、「内巻」(過当競争)の是正を徹底し、「人工知能(AI)+」行動を全面的に実施する考えが示された。米イランの和平交渉が停滞し、原油相場の高騰が続いていることはマイナス材料となるものの、嫌気する売りはひとまず限定されている。指数は徐々に上げ幅を広げた。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、中国の不動産・保険が高い。中国海外発展(688/HK)が8.9%、華潤置地(1109/HK)が6.5%、龍湖集団HD(960/HK)が4.3%、中国平安保険(2318/HK)が6.1%、中国人寿保険(2628/HK)が5.1%ずつ上昇した。平安保険が公表した1~3月期決算は投資収益の減少が響き7.4%減益とさえなかったものの、主力事業の生命保険・健康保険は堅調。営業利益の増加が買い安心感につながった。
自動車セクターも上げが目立つ。蔚来集団(9866/HK)が8.7%高、比亜迪(BYD:1211/HK)が4.4%高、理想汽車(2015/HK)が3.4%高、浙江零ホウ科技(9863/HK)が3.2%高で引けた。
農業セクターも物色される。農機メーカー中国大手の第一トラクター(38/HK)が7.6%高、化学肥料メーカーの中国心連心化肥(1866/HK)が6.3%高、窒素系肥料メーカーの中海石油化学(3983/HK)が4.5%高、肥料販売中国最大手の中化化肥HD(297/HK)が3.9%高と値を上げた。第一トラクターが発表した1~3月期決算は6.2%増益。2025年通期決算の11.9%減益から持ち直したことが好感された。
半面、半導体セクターは安い。上海壁仞科技(6082/HK)が5.4%、華虹半導体(1347/HK)が4.6%、瀾起科技(6809/HK)が3.8%、ASMPT(522/HK)が3.1%ずつ下落した。華虹については、米国の圧力が強まったこともネガティブ。報道によると、米商務省は先ごろ、複数の半導体製造装置メーカーに対し、華虹向けの設備・関連材料の出荷を一時停止するよう求めた。中国の先端半導体開発を鈍化させる狙いとみられている。
本土マーケットも反発。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)











