昼食を食べる最中だった人もいる。近隣住民の1人によると「家でご飯を食べていたんですよ。いきなり『パン! パン! パン! 』と3回鳴りました。大きな音でしたね。次に『爆発したぞ! 爆発だあ!』という声が聞こえてきました。その直後、テレビの画面が消えてしまいました」という。
急いで外に出てみると、高圧線が切れて、地面に垂れ下がっていた。のたうち回るように動き、何かに触れるたびに火が出た。
近くのオフィスが入居する建物では、電球がすべて爆発してガラスが飛び散った。
飲食店では、天井の蛍光灯が爆発した。プラスチック製の蛍光灯の覆いがはずれて、落下してきた。
事故原因が分かったのは、後になってからだった。発端は、風船売りの自転車が転倒したことだった。留め具が外れて一部風船が空に放たれた。水素ガスが詰まっている。そして、その上には高圧電線があった。風船は爆発。
高圧電線は切れて垂れ下がった。高圧電線の下には家庭に電力を供給する低圧の電線があった。強烈な火花が飛んだ。ショートして、高電圧電流が送り込まれた。電圧は11万ボルトだった。電線の被覆部分も燃え出した。
現場には草を生やしている緑地帯があるが、風船のゴムが燃えたり高圧電線に接触して、100平方メートル以上が黒焦げになった。
同爆発で死傷者の発生は伝えられていない。自転車で転倒して風船を飛ばしてしまった風船売りは、頭上で異変が発生するやいなや、ただちに起きて逃げてしまったという。行先は不明。
蛍光灯が爆発した飲食店では、蛍光灯の覆いが食事をしていた客の頭に落ちたが、重量がなかったのでけがはなかったという。
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◆解説◆
中国では風船に水素をつめることが多く、事故が多発している。2012年では集団結婚式で、各カップルが「愛を空へ放そう」との趣旨で用意した風船が爆発した。また、風船の販売人がたばこを吸いながら水素をつめる作業をしていて爆発したとみられる事故もあった。
中国では水素をつめた大型のアドバルーンをつなぐロープが切れて、数百キロメートル離れた場所に落下して爆発する事故が発生している。中国から飛来したと思われるアドバルーンが別府湾に浮いていて、同市警が回収したこともある。(編集担当:如月隼人)(イメージ写真提供:123RF)
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